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日本ユニシスがギックスと資本業務提携契約を締結、データ利活用サービスを共同開発

 日本ユニシス株式会社は13日、マーケティング分野のイノベーションビジネスで提携している株式会社ギックスと、資本業務提携契約を締結したと発表した。

 ギックスは、生活者の行動データや企業活動で発生する膨大なデータから、独自の視点で事業課題や成長機会を見出す分析手法を強みとして、幅広い業界でデータ利活用による経営課題解決を支援する”データインフォームド”を推進している企業。戦略的なマーケティング分析手法、消費行動を誘導するアプリケーションサービス「マイグル」、人の移動から土地の価値を可視化する知見「トチカチ」などの製品・サービスを提供している。

 日本ユニシスでは今回の資本業務提携により、ギックスの戦略的なデータ利活用ノウハウと、自社の事業運営システムの構築・運用ノウハウを組み合わせ、企業の高度な意思決定と実行を支援するサービスを共同で開発するとした。

 具体的には、ギックスの製品・サービスを、顧客の事業データや、日本ユニシスが展開する電子チケット流通サービス「Kimaticke(キマチケ)」などのサービス・知見と融合させ、新たなデータ利活用サービスとして、両社で提供する。資本業務提携後の最初のアクションとしては、地域産業の活性化支援をターゲット分野とし、観光誘客、交通整備、消費促進、生活者のウェルビーイング追及を目指す考えだ。

 また日本ユニシスは今後、ギックスとのパートナーシップを生かし、データとAIを融合して社会や企業の課題解決を支援する「Rinza」の取り組みを強化するとのことで、これまでの両社の取り組みで育成したデータサイエンティストやパートナーも含め、データ利活用サービスの提供体制を、現在の400名から今後3年で1000名規模へと拡大させる。

 加えて、戦略視点でデータを読み解き、顧客のビジネス課題を解決に導く「DXチーム育成サービス」や、先進的なマーケティングを実現する「マーケティングDXサービス」を共同開発し、さまざまな業種の企業に提案・展開するとしている。