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日本ユニシス、エリアの価値を見える化する「トチカチ」を販売開始

顧客データ分析と組み合わせマーケティング部門向けソリューションとして提供

 日本ユニシス株式会社は21日、株式会社ギックスの、特定地域の人流を可視化するサービス「トチカチ」を販売開始すると発表した。日本ユニシスは、AIを活用した自社の顧客データ分析サービス「RinzaTarget」と「トチカチ」を連携させ、企業のマーケティング部門向けに、ターゲット顧客の選定や店舗運営業務を最適化するソリューションとして提供する。

 「トチカチ」は、モバイル空間統計を利用し、全国約8万エリアの人流の情報を時間・性別・年代などの属性ごとに可視化するサービス。利用者は、500メートル四方の単位で対象地域を選択できる。また、携帯電話の位置情報データをもとにしており、最短2時間前までの情報を確認できるとのこと。

 一方の「RinzaTarget」は、企業が所有する購買データやPOSデータなどを分析することにより、潜在顧客や優良顧客の育成パターンを導出するサービス。プロモーション戦略の立案、分析環境および分析モデルの構築など、企業に必要とされる顧客データ分析プロセスをワンストップで支援できるという。

 従来、小売、不動産、商業施設、消費財メーカーをはじめとした企業は、経験則によって、どのような属性の顧客が商圏にいるのか、どのような時間に集中しているかなどについて予測を立てていたが、「トチカチ」の人流データと「RinzaTarget」の顧客分析サービスを活用することにより、リアルタイムな消費者の動きをもとにした的確なターゲットの選定が可能になることから、効果的な施策を打つための意思決定を支援できるとしている。

 なお日本ユニシスでは、活用例として、「小売・商業施設における、店舗周辺の行動特性に基づく時間別・ターゲット別のプロモーション」や、「不動産業における、物件周辺が行動圏となる顧客属性にターゲットを絞ったプロモーション」、「消費財メーカーでの、店舗周辺の行動特性に基づく小売店舗への販促支援」などを挙げている。