ニュース

楽天コミュニケーションズ、HACCP制度に対応した食品衛生管理を支援するクラウドサービス

 楽天コミュニケーションズ株式会社は22日、食品衛生管理を支援するクラウドサービス「あんしんHACCP」を提供開始すると発表した。サービスの展開はエコラボ合同会社と共同で行うとしている。

 2021年6月に予定されている改正食品衛生法の完全施行に伴い、国際標準であるHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)に沿った衛生管理が、原則としてすべての食品等事業者に義務化される。

 今回発表された「あんしんHACCP」は、飲食店を中心とした食品等事業者に向けて、このHACCPによる食品衛生管理機能をSaaS型で提供するサービス。厚生労働省の定める「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理の手引書」を参考に設計しており、HACCPに沿った衛生管理方法の設計・運用を支援できるという。

 特徴は、標準搭載のテンプレートを活用して、衛生管理計画の作成や記録の煩雑さを解消できる点。店舗側での日々の記録についても、スマートフォン・タブレット向けの専用アプリから簡単に行えるとした。一方、確認者は管理者ポータルを利用して実施結果状況の確認や評価・見直しを行えるほか、複数店舗の一元管理にも対応している。

 さらに、定期的な室内換気や清掃、消毒といった、新型コロナウイルスをはじめとする感染症対策の基本となる項目を日々確認・記録できるとのこと。

 なお、将来的な機能の拡張も視野に入れており、冷蔵庫の庫内温度を計測するIoT温度センサーとの連携などを検討していく予定だ。