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日立ソリューションズ、ゼロトラストモデル導入を見据えた「秘文 統合エンドポイント管理サービス」を提供

 株式会社日立ソリューションズは17日、エンドポイント向け情報漏えい防止ソリューション「秘文」において、「秘文 統合エンドポイント管理サービス」を3月31日より提供すると発表した。

 コロナ禍に伴って企業におけるテレワークの導入やクラウドシフトが加速し、業務情報が外部サービスに保管されるなど、分散化の動きが見られる中で、従来の境界防御モデルではセキュリティ維持が困難になってきている。そうした状況において、すべて信頼できない(ゼロトラスト)ことを前提としてセキュリティ対策を行う“ゼロトラスト”アーキテクチャへの注目が高まってきた。

 日立ソリューションズでも、このゼロトラストモデル導入を見据え、秘文のサービスをセキュリティインシデントへの対応力を高めるポスチャマネジメントサービスへと拡張するため、従来の「秘文 Endpoint Protection Service」を再編。エンドポイントにおけるポスチャマネジメントを実現する「秘文 統合エンドポイント管理サービス」として提供開始する。

 新機能としては、時間や場所にとらわれない、PCやスマートデバイスなどを活用した多様な働き方を支援するため、さまざまなシーンでエンドポイントのセキュリティリスクをリアルタイムに可視化する機能を搭載した。さらに、セキュリティリスクを検出したエンドポイントに対する利用制御やポリシー変更によって、自動的にセキュアな設定へと変更することで、システム管理者に負担をかけることなく、セキュリティインシデントの発生を未然に防ぐという。

 またクラウドサービスとして提供されることから、初期導入コストを抑えだ迅速な導入に対応。これまで提供してきた強固なセキュリティ対策に加え、IT資産管理、スマートデバイス管理などの管理機能を統合的に1つのサービスで対応できるため、システム管理者の運用負荷を軽減するとしている。

 端末500台の場合の価格は、1台あたり年間7800円だが、スタートダッシュキャンペーンとして、2022年3月末までは1台あたり年間4000円のキャンペーン価格で提供される。また同キャンペーンでは、導入から運用開始までのサポートも提供するとのこと。

 なお、秘文のポスチャマネジメントのサイクルは、「可視化」「分析・評価」「対策」の3ステップで構成されており、「秘文 統合エンドポイント管理サービス」では、オフィスワークとテレワークのセキュリティリスクに関する「可視化」を提供する。日立ソリューションズでは今後、段階的に「分析・評価」「対策」の機能も提供していく予定だ。