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森永乳業、「秘文Device Control」でモバイルPCにインターネットVPNの利用を強制

「安全にインターネットを利用している」こともログとして提示可能に

 株式会社アシストは16日、森永乳業株式会社が、日立ソリューションズのセキュリティソリューション「秘文Device Control」を採用したと発表した。森永乳業では、500台以上のモバイルPCへ秘文Device Controlを導入し、インターネット利用の「可視化」「証跡化」を実現しているという。

 森永乳業では、以前から、業務効率化の一環として、社内外を問わずモバイルPCの積極利用を推進する一方、モバイルPCのHDDに重要なデータを格納せざるを得なかったことから、アシストから提案のあった「秘文」を導入し、HDDの暗号化などの情報セキュリティ対策を採ってきた。

 同社はその後、社内環境に接続する仕組みをインターネットVPNに切り替え、VPNを利用しない状態での通信をルールとして禁止していたが、強制する手段を持っていなかったため、適用するかどうかは社員の良識任せになっていたという。

 そこで、セキュリティの強化やユーザーの運用負荷軽減を図るため、インターネットVPN接続を自動で促すツールの調査・検証を開始。機能的には要件を満たしても設定が困難だったり、動作が不安定だったりするものがある中で、森永乳業ではアシストが提案した秘文Device Controlを採用し、500台以上の社外持ち出し用PCへの展開を完了した。

 同製品が評価されたのは、インターネットVPN接続を自動で促す機能のために新たなサーバーを調達する必要がなく、システム環境をシンプル化したいという同社の方向性に合致した点。また、設定が容易であり、2時間ほどで自社展開イメージを完成できた点や、設定した内容通りにモバイルPCが確実に動作することが確認できた点も採用理由として挙げられている。

 なお、秘文Device ControlによってインターネットVPNの利用強制を実現したことで、「森永乳業は安全にインターネットを使っている」ことを、誰に対しても形にして示せるようになったほか、その証拠としてログを提出することも可能になった。同社では、こうした点も高く評価している。