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AI画像解析で異常行動や置き去り荷物などを早期検知、日立産業制御ソリューションズの「インシデント検知ソリューション」

 株式会社日立産業制御ソリューションズは9日、AI画像解析技術を活用し、人間の異常行動や特定エリアへの侵入などを検知する「インシデント検知ソリューション」を販売開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 「インシデント検知ソリューション」は、AIを活用して防犯カメラ映像を解析することで、従来は警備員の目視や利用者からの通報により把握していた情報を早期に把握できるよう支援するソリューション。人の急な走り出し、殴りかかる、しゃがみ込みといった異常行動や、特定エリアへの人の侵入、長時間にわたる人の滞留、置き去りにされた荷物といったインシデントを早期に発見し、アラーム通知することで、監視・警備員の初動対応の迅速化を支援するという。

 こうした異常行動の自動検知を行う場合、これまでは、検知対象となる異常行動を定義し、AIに個別に学習させるといった事前作業が必要だったが、このソリューションでは、平常時の映像を学習に利用することで、異常行動を学習するための映像を個別に用意することなく、行動偏差を検知する技術を開発・採用している。

 また、高速人物発見・追跡ソリューション「IVSearch」との連携により、全身特徴をもとにインシデントの対象となる人物を見つけ出し、移動経路の追跡や、その後の足取り調査までを可能にするとのこと。

高速人物発見・追跡ソリューション「IVSearch」との連携

 日立産業制御では、「IVSearch」と連携したビジネス展開に加え、監視員の迅速なインシデント検知のみを行いたい企業・団体向けに、「インシデント検知ソリューション」単独での提供も行うとした。