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対面に近い感覚での遠隔コミュニケーションを支援、富士通がオンライン接客サービスを提供

 富士通株式会社は8日、幅広い年齢層の人に対し、オンラインを活用した非対面での営業活動を行えるソリューション「FUJITSU Finplex オンライン接客サービス eXcloser(エクスクローザー)」(以下、Finplex eXcloser)を開発し、主に金融機関に向けて提供開始すると発表した。

 「Finplex eXcloser」は、Webブラウザを用いたオンラインコミュニケーションにより、非対面で商品説明や契約確認などを行えるサービス。主に金融機関の営業職員やライフコンサルタントが、オンラインで商品紹介や契約確認といった業務を行えるように設計されており、顧客は専用のアプリケーションをインストールすることなく、PCやタブレット、スマートフォンを用いて、簡単な手順でコミュニケーションが始められるという。

 具体的には、サービスホーム画面からメールアドレスまたは電話番号を入力すると、その都度、個別のURLが発行される仕組み。ほかにも、アクセスコードを入力する、QRコードを読み込むといった方法でWebブラウザからサービスに接続すると、コミュニケーションのための画面が開き、誰でも簡単に利用できるとした。また、その都度、異なるURLやアクセスコードが発行されるため、セキュリティ面でも安心して利用できるとしている。

 コミュニケーションは音声通話に加えてビデオ通話にも対応。リアルタイムにPDF資料を共有して、画面上の資料への相互書き込みやページめくりを行えるので、顧客の疑問や関心事に応じて、適宜補足をしながらわかりやすく提案できるなど、対面コミュニケーションと近い感覚で利用可能な点も特徴とのこと。書き込んだPDFはダウンロードして後から見返すこともできる。

 また今後は、営業職員が顧客の操作をリモートからサポートする機能や、オンライン接客中の動画や音声、資料などを保存する機能も提供される予定だ。

 なお「Finplex eXcloser」は、米Waagu(ワグー)のリモートコミュニケーションサービス「Loookit(ルーキット)」をベースに開発されている。富士通では、Waagu社とLoookitの再販に関する契約を結び、日本市場向けの機能を順次盛り込んだ上で、サポートを含めたトータルサービスとして提供するとのこと。