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IIJ、クラウド型仮想デスクトップの導入アセスメントや事前検証環境を提供するサービス

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は27日、マイクロソフトのWindows Virtual Desktopをフルマネージドのクラウドサービスとして提供する「IIJ仮想デスクトップサービス/Citrix Cloud for Windows Virtual Desktop」において、導入を支援するサービスメニューを拡充すると発表した。導入を検討する企業が、自社に最適なシステムサイジングを行うためのアセスメントサービス「IIJ仮想デスクトップサービス/アセスメント」、および事前検証サービス「IIJ仮想デスクトップサービス/トライアル」を、1月29日より提供開始する。

 「IIJ仮想デスクトップサービス/Citrix Cloud for Windows Virtual Desktop」は、Microsoft Azure上で提供される仮想デスクトップサービス「Windows Virtual Desktop」を、シトリックスのクラウド型管理プラットフォーム「Citrix Cloud」と組み合わせ、フルマネージドで提供するサービス。

 働き方改革の進展やコロナ禍に伴ってテレワークが推奨される中で引き合いが増えているものの、導入検討にあたって、自社に必要なシステム構成および性能の事前アセスメントや、Windows Virtual Desktop環境で社内アプリケーションの動作確認をしたいという事前検証のニーズが非常に高いとのことで、こうしたニーズを受け、IIJでは同サービスのアセスメント、トライアルに特化したサービスを提供開始する。

 新サービスのうちIIJ仮想デスクトップサービス/アセスメントでは、ユーザー端末から利用状況のデータを収集して可視化するLakeSide Softwareのモニタリングツール「SysTrack Cloud Edition」を活用。仮想デスクトップへ移行するために必要なリソースおよびパフォーマンス分析を行うことで、適切な仮想マシン構成の策定や、机上計算よりも精度の高いサーバーサイジングが可能になるという。

 サービスでは、エージェントソフトウェア(SysTrack Agent)をインストールしたユーザー端末から、端末情報やシステムリソース、アプリケーションの利用状況などを収集し、定期的にレポートとして提供する。同レポートでは、IIJエンジニア独自の知見に基づく「Windows Virtual Desktop推奨スペック」もあわせて提供されるため、利用企業は、十分かつ過剰ではない性能・台数の仮想マシンを導入し、品質とコスト効率を両立した仮想デスクトップ環境を構築できるとのこと。

 なお、Windows Virtual Desktopの仮想マシンにSysTrack Agentをインストールすることで、導入後も、ユーザーの操作性を定量的に評価するユーザーエクスペリエンススコア分析を実施可能。仮想マシンのスペックを見直し、利用状態の改善に活用することが可能とした。

 料金は月額12万円(税別)で、100ユーザーまで利用できる。

 2つ目のIIJ仮想デスクトップサービス/トライアルは、「IIJ仮想デスクトップサービス/Citrix Cloud for Windows Virtual Desktop」を本格導入する前に、本番と同等の検証環境を試せるサービス。トライアル環境は利用企業の環境と閉域接続でき、仮想デスクトップ上で企業の社内システムや特定アプリケーションの動作確認、使用感の確認を行える。

 加えて、利便性の高い管理機能を持つCitrix Cloudを提供。管理画面の操作性やポリシー制御、画面転送などの独自機能も実際に体感できるとのこと。またトライアル終了後には、そのまま本番環境として利用を継続可能としている。

 料金は、10ユーザー、閉域接続、仮想マシン汎用スペック時の価格例で月額45万円(税別)。別途、Windows Virtual Desktop対応ライセンスが必要となる。