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シトリックス、日本国内の専用環境で提供するクラウドサービス「Citrix Cloud Japan」を提供

 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)は19日、「Citrix Cloud」サービスを日本国内の専用環境で提供する「Citrix Cloud Japan」を立ち上げると発表した。

 Citrix Cloud Japanは、グローバル展開中のCitrix Cloudと同様のサービスを、日本独自で展開するもの。本年に本格稼働する、政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)への認定水準の準拠を見据えて、Citrixがグローバルに展開しているCitrix Cloudとは別に、日本国内に設置された固有の環境にて、情報セキュリティと可用性を維持しながら運用可能なサービスとして立ち上げられた。

 障害ログ・監視データを除き、利用者のデータが海外に出ていかないほか、国内での運用のため、国外の問題によるサービスの影響を受けにくいという。

 今回、Citrix Cloud Japanから提供される最初のサービスとして、「Citrix Virtual Apps Service」「Citrix Virtual Apps and Desktops Service」の2つが提供開始された。両サービスは、仮想デスクトップ/仮想アプリケーションソリューションを提供するSaaS型サービスで、従来は、利用者が個別に構築する必要があった管理サーバー機能を、Citrix Cloud Japanからサービスとして提供する。

 これらのサービスでは、柔軟なデスクトップ基盤選択の自由度を生かしたまま、構築期間を短縮して常に機能が最新化されるとともに、セキュリティ対策が行われることによる安全性向上、運用工数削減が可能になるとのことだ。

 なお、Citrix Cloud Japanで提供するサービスの利用権は既存のCitrix Cloudと同じ価格となり、シトリックスのパートナー経由で販売される。

 また、当初はVDI関連のサービスから提供開始されるが、今後、さまざまなサービスをCitrix Cloud Japanで提供していく予定。シトリックスでは、Citrix Virtual Apps and Desktopsユーザー向けのHDX接続を提供するGatewayサービスと、利用者向けの画面を提供するWorkspaceサービスを2021年に提供するとのこと。さらに、グローバルで提供中のCitrix Cloudで提供されているワークスペース環境管理など、それ以外のサービスについても順次追加するとしている。