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富士通、顧客の興味分野や度合いを可視化できるサービス「Finplex eXgrow」を提供

 富士通株式会社は18日、デジタルチャネルを活用して、顧客行動のトラッキングおよび興味分野や度合いを可視化、分析できるサービス「FUJITSU Finplex 顧客エンゲージメント強化サービス eXgrow(以下、Finplex eXgrow)」を、主に金融機関に向けて提供開始した。

 Finplex eXgrowは、メッセージングアプリとデータ分析を活用した米エルトロピーのデジタルマーケティングサービス「Eltropy」と、PDF操作ログの分析を行う株式会社スカイコムのソフトウェア「SkyPDF TrackingAPI」を組み込み、トータルで閲覧状況や分析結果を確認できるようサービス化したもの。

 サービスを利用することで、金融機関の営業職員が、顧客に送付した新商品やサービスのカタログなどのコンテンツについて、顧客が閲覧したかどうかや、いつ、何分間閲覧したかなどを可視化できる。コンテンツ自体に閲覧の有無や箇所、時間などの状況を可視化する機能を付けているため、顧客側に専用のアプリは不要。営業職員がコンテンツを送付する手段は、メール、SMS、メッセージングアプリのいずれにも対応する。

 顧客が閲覧したコンテンツの箇所とその閲覧時間、タップ数、ピンチイン・ピンチアウトなどの操作情報を分析し、ヒートマップとして表示が可能。また、顧客が閲覧したPDFコンテンツの操作を、動画で再現できるトラッキングPDF機能を搭載。ヒートマップで可視化された顧客の興味範囲について、より関心が高い箇所を把握できる。

 これにより、顧客が興味を持った範囲が一目でわかり、タイムリーに顧客への提案や説明が可能となり、一人ひとりの顧客の興味分析に要する時間を大幅に削減し、営業活動を効率化できるとしている。

 Finplex eXgrowの価格は個別見積もり。富士通では、2023年度末までにFinplex eXgrowで売上13億円を目標とする。

ヒートマップ表示の例