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レノボ、NutanixベースやWindows ServerベースのHCIに新モデルを追加

エッジコンピューティングに向いたNutanix向け小型ハードウェアも

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ合同会社(以下、レノボ)は9日、ハイブリッドクラウド向けサーバー製品のラインアップを拡充すると発表した。Nutanixのソフトウェアを利用した「Lenovo ThinkAgile HXシリーズ」、Windows Serverベースの「Lenovo ThinkAgile MXシリーズ」の両HCI(ハイパーコンバージドインフラ)製品と、ハイブリッドクラウドのデータ階層化・管理機能を搭載したストレージ「Lenovo ThinkSystem DMシリーズ」において、最新モデルを提供する。

 Lenovo ThinkAgile HXシリーズでは、まず、「Lenovo ThinkAgile HX3375 アプライアンス」と、「Lenovo ThinkAgile HX3376 認定ノード」を新たに提供する。いずれも、2ソケット・1U製品で、NutanixのHCIソフトウェアをレノボのサーバーハードウェアと統合しているが、最新のAMD EPYC 7002プロセッサ(開発コード名:Rome)を搭載したことにより、より多いコア数、GPUサポート、使いやすいライフサイクル管理コンソールを実現し、より大きな仮想化ワークロードの統合を実現するとした。

 ストレージは両モデルとも、コスト効率の高いSSDとHDDのハイブリッド、またはパフォーマンスを最適化したオールフラッシュとなっており、さまざまなワークロードの要求に対応できる。

 価格は、Lenovo ThinkAgile HX 3375 アプライアンスが917万円(税別)から、Lenovo ThinkAgile HX 3376 認定ノードが235万円(税別)から。

Lenovo ThinkAgile HX3375/HX3376

 認定ノードではもうひとつ、「Lenovo ThinkAgile HX1021 認定ノード」も製品化された。1Uハーフ幅のエッジサーバー「ThinkSystem SE350」をベースとし、限られたスペースへの導入に最適な製品となっている。価格は193万円(税別)から。

 なお認定ノードとは、Nutanixのソフトウェアライセンスとハードウェアを別に購入する「ソフトウェアチョイスプログラム」に基づく製品で、Nutanixソフトウェアがプリロードされてはいるが、既存のNutanix期間ベースのソフトウェアライセンスを利用してNutanixソフトウェアを稼働させたり、すでに持っているサポート契約を適用したり、Nutanixから新しいソフトウェアライセンスとサポート契約を購入してNutanixソフトウェアを導入したり、といったさまざまなパターンに対応できる。

 一方、Windows ServerベースのHCIであるLenovo ThinkAgile MXシリーズでは、「Lenovo ThinkAgile MX1020 エッジ・アプライアンス」「Lenovo ThinkAgile MX3520アプライアンス」が提供される。両製品とも新たにMicrosoft CSPをサポートすることで、利用企業のシームレスなハイブリッドクラウド環境構築を可能にする。またLenovo ThinkAgile MX3520においても、従量課金制で提供されるため、初期投資費用を抑えつつ、エンタープライズレベルのMicrosoft Azureサービスの導入および管理が可能としている。

 なお、これらの製品の国内販売は2021年前半に開始されるを予定。

 もうひとつのLenovo ThinkSystem DM5100Fは、SANとNASを共有/統合する環境向けに、データ管理と容易なクラウド接続を提供できるように設計されたストレージ、Lenovo ThinkSystem DMシリーズの新モデル。NetAppが提供するシームレスなデータ管理を実現するデータ管理ソフトウェア「ONTAP」の最新版を搭載し、高パフォーマンスを提供するためにエンドツーエンドのNVMeをサポートした。これにより、従来モデルと比較して45%の性能向上を実現している。