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レノボ、最大4基のGPUを搭載可能なAI・HPC向けラック型サーバー「ThinkSystem SR670」

Nutanixアプライアンス「ThinkAgile HX」もラインアップを拡充

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社(以下、レノボ)はサーバーソリューション群において、新モデルを提供すると発表した。サーバー製品群「ThinkSystemシリーズ」ではじめて、4GPUを搭載可能なAI・HPC向けラック型サーバー「Lenovo ThinkSystem SR670」を提供するほか、Nutanixのソフトウェアを搭載するハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品「ThinkAgile HX」において、3つの新モデルをラインアップする。

 新製品のうちThinkSystem SR670は、AI・ディープラーニング、およびHPC科学技術計算のワークロードに適したラック型サーバー。最新のIntel Xeonプロセッサ スケーラブル・ファミリーを搭載できるほか、NVIDIA Tesla V100などのハイエンドGPUを最大4基搭載可能だ。

 また、高速ファブリック/ネットワーキングを利用するクラスタ環境で、HPCとAIアプリケーションのクラスタリソースを管理するソフトウェア「Lenovo Intelligent Computing Orchestration(LiCO)」により、複数のユーザーと高いスケーラビリティを1つのクラスタ環境でサポートできるとした。

 価格例は、Xeon Gold 5118(2.3GHz、12コア)×2、192GBメモリ、128GB M.2 SSD×2個、XClarity Controller Standardといった構成で319万1000円(税別)から。GPU(NVIDIA Tesla V100/P40)は、別途ワークロードに応じて4基まで選択追加できる。

ThinkSystem SR670

 一方、ThinkAgile HXに追加される「ThinkAgile HX7820」アプライアンス、およびNutanixライセンスをバンドルしない「ThinkAgile HX7821認定ノード」は、レノボの4ソケットサーバーである「Lenovo ThinkSystem SR950」をプラットフォームとして採用したHCI製品。

 デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に必要なビッグデータ分析プラットフォームとして、インメモリデータベース、ブロックチェーン、リアルタイム分析、高速取引など、ミッションクリティカルなワークロードを動作させるための最適なシステムになっているとのこと。

 レノボでは、現行のNutanix製品に加えてこれらの製品を提供することで、x86サーバー上で動作するほとんどの企業向けワークロードを、Nutanixプラットフォーム上で稼働できるようになるとアピールしている。

 ThinkAgile HXでもう1つ提供される「Lenovo ThinkAgile HX Solution for SAP HANA」は、HX7820とHX7821をベースにSAPの認定(本番環境)を受けたアプライアンスおよび認定ノードで、Nutanix上にSAP HANAワークロードを展開できる。

 AHV Turboによる並列処理の実現、RDMAサポートによるストレージレイテンシおよびCPUオーバーヘッドの軽減といった機能・効果に加え、Nutanixプラットフォームを導入することによって、ミッションクリティカル性の向上、SAP運用環境のTCO削減なども達成できるとしている。

 サービス面では、レノボのプロフェッショナルサービスによるハードウェア導入、SAP HANAソフトウェアのオンサイト導入、ThinkAgileアドバンテージ・サービスによる一元窓口サポートなどを提供するとのこと。

 価格は、HX7821認定ノードが893万5800円(税別)から、ThinkAgile HX7821認定ノード for SAP HANAが1397万9000円(税別)から。

Lenovo ThinkAgile HX Solution for SAP HANA、ThinkAgile HX7820/7821