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KDDI、「Cisco Webex Calling」と「KDDI ビジネスコールダイレクト」間で相互の内線通話が可能に

 KDDI株式会社は4日、クラウド電話サービス「Cisco Webex Calling」と、自社の法人向け内線ソリューションサービス「KDDI ビジネスコールダイレクト」間で、相互の内線通話が可能になる機能を提供開始すると発表した。

 「KDDI ビジネスコールダイレクト」は、携帯電話や固定電話を問わず、マルチデバイスで内線通話を行える法人向けサービス。「Cisco Webex Calling」は、クラウド型の法人向け電話システムである。

 KDDIは「KDDI ビジネスコールダイレクト」を提供するとともに、2019年10月から「Cisco Webex Calling」の販売を開始していたが、オフィスの新設や移転時に固定電話回線の引き込みや宅内機器の設置をせずに固定電話を利用できることから、「KDDI ビジネスコールダイレクト」の利用企業からは、「Cisco Webex Calling」を導入したいとの声が多く寄せられていたという。

 一方で、両サービス間では内線通話ができないため、「KDDI ビジネスコールダイレクト」の利用企業は、内線通話の維持のため、全拠点を「Cisco Webex Calling」に切り替える必要があり、導入に踏み切れないケースもあったとのこと。

 しかし今回、両サービス間で相互に内線通話ができるようになったことで、「KDDI ビジネスコールダイレクト」で構築した内線番号体系を維持しつつ、新拠点や一部部署に「Cisco Webex Calling」を導入可能になった。

 これにより、「KDDI ビジネスコールダイレクト」の内線電話の利便性の維持と、「Cisco Webex Calling」による電話設備の運用管理やコストといった負担軽減の両立を実現できるとのことだ。

 両サービスはクラウド上で連携しているので、追加機器の設置や主装置(PBX)の設定変更などは必要ない。また利用企業側で、カスタマーコントロール(Cisco Control Hub)を通じて、利用者ごとの内線番号を設定できる。

 なお、「Cisco Webex Calling」からの発信時には仮想内線機能が必要だが、追加費用は発生しない。一方、「KDDI ビジネスコールダイレクト」からの発信はオンネット機能を利用する。こちらはオンネット事業所利用料が必要となり、価格は、初期費用が1000円(税別)、月額費用が契約・番号ごとに400円(税別)。