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KDDI、クラウド電話サービス「Cisco Webex Calling」を強化 既存番号を維持しながらクラウドとオンプレミス間で相互に通話可能

 KDDI株式会社は25日、クラウド電話サービス「Cisco Webex Calling」において、利用企業の電話設備と接続し、既存の番号体系を維持しながらクラウドとオンプレミス間で相互に通話できる機能を提供開始すると発表した。

 Cisco Webex Callingは、固定電話回線や主装置などの宅内設備不要で利用できるクラウド電話サービス。固定電話番号(0~ABJ番号)での外線通話、内線通話(PBX機能)をマルチデバイス(BYOD対応可能)で利用できるため、場所にとらわれず、オフィスと同じように業務を継続できるという。

 KDDIによれば、こうしたクラウドPBXサービスのニーズは高いものの、クラウド化する拠点は既存の番号を引き継げず、他拠点との内線通話を継続するためには全拠点同時にクラウド化する必要があることから、拠点数の多い企業ほど導入に踏み切れないという課題があったとのこと。

 同社はこうした課題を解決するために、2020年11月から、Cisco Webex Callingと法人向け内線ソリューション「KDDI ビジネスコールダイレクト」間の連携機能を提供してきたが、2021年5月25日からは、KDDI ビジネスコールダイレクトを利用していない企業についても、専用ルータ(ローカルゲートウェイ)を導入するだけで、PBX・固定電話回線といった既存の電話設備との接続が可能になったという。これにより、既存の番号体系を維持しつつ、クラウドとオンプレミスのハイブリッド型内線網を構築できるとした。

 なお利用者ごとの内線番号を設定は、カスタマーコントロール(Cisco Control Hub:Webベースの管理ポータル)を通じて、利用企業側で行える。

 KDDIでは、今回の機能強化により、PBXの更改タイミングなどでCisco Webex Callingを導入すれば、既存拠点との内線通話を継続したまま、順次固定電話をクラウド化可能になったとアピールしている。

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