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日立システムズ、ローカル5G免許取得前に適切な無線通信システムの設計・構築を支援するアセスメントサービスを提供
2020年11月4日 14:19
株式会社日立システムズは4日、ローカル5Gの導入において、免許不要の電波を用いて事前に電波干渉の有無や電波強度測定を行い、適切な基地局配置や無線通信システムの設計・構築を支援する「ローカル5Gアセスメントサービス」の販売を開始した。
ローカル5Gアセスメントサービスは、ローカル5GやWi-Fi 6、sXGP方式(プライベートLTE)など、次世代無線通信技術の動向を踏まえて提供する。サービスや関連サービスの提供により、顧客のニーズや業務環境に適した次世代無線通信技術を活用したネットワークシステムの設計・構築・運用を含め、顧客のデジタルトランスフォーメーション推進を支援していく。
ローカル5Gの電波を発信するには、事前に無線局免許の取得が必要であるため、無線LANのように電波干渉の有無や電波強度の測定などの導入前現場検証を行うことはできなかった。これに対して、日立システムズでは、免許不要な電波を利用した電波干渉の有無や電波強度の測定により、ローカル5G導入後の計測と類似の結果を得られる手法を確立した。
また、株式会社日立製作所の研究開発グループと共同開発した、電波状況を高精度かつ短時間で測定できる新技術「屋内位置連動無線性能測定技術」により、従来比3分の1の時間で迅速な電波測定が可能となった。これらの手法や技術は、日立システムズのローカル5G実験局の開局やパートナー企業とのPoCなどにも活用されており、その実証結果を反映してサービス化したもので、サービスにより適切な基地局配置や5G無線通信システムの設計を支援する。
日立システムズでは、ローカル5Gアセスメントサービスに加え、ローカル5G基地局の導入に必要となる移動通信システムの設計や基地局設置工事、配線工事などの設計・構築サービスを、日立システムズのグループ会社と連携して提供する。アセスメントの結果を踏まえ、顧客のニーズや業務環境に適したネットワークシステムの設計・構築・運用の提案をローカル5G以外の通信技術も含めて実施する。
日立システムズは今後、ローカル5Gの技術を活用した4K/8Kなど高精細カメラによる映像監視システムや、映像配信の高度セキュリティサービスなど、5G/ローカル5Gネットワークを活用した高付加価値サービスの提供、日立の先進的なデジタル技術を活用したLumadaソリューションとの連携によるデジタルトランスフォーメーションの推進支援まで含めて、ローカル5Gワンストップソリューションとして、さまざまなサービスの展開を予定すると説明。これにより、2025年度末までに累計25億円の売上を目指す。
また、サービス販売開始にあたって、100社限定の特別割引キャンペーンを、2021年3月末時点の申込受付分までを実施する。