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サイカとNTTデータが連携、広告効果分析ツール「ADVA MAGELLAN」で全量Tweet件数データを活用可能に

 株式会社サイカと株式会社NTTデータは27日、サイカの広告効果分析ツール「ADVA MAGELLAN」の分析において、NTTデータのトータルデータ解析サービス「なずき」が提供するTweet件数データを利用可能になったと発表した。これにより、消費者のトレンドや反応が、売上などの事業成果に与える影響を加味した上で、ADVA MAGELLANの統合分析を行えるようになるという。

 サイカでは、インターネット広告やテレビCM、交通広告など、さまざまな広告の効果を統合的に分析し、企業のマーケティング投資の最適化を支援する広告効果分析ツールのADVA MAGELLANを提供している。一方、NTTデータでは、トータルデータ解析サービス「なずき」において、Twitter社との公式パートナーシップに基づき「Twitterデータ提供サービス」を展開してきた。

 今回の連携では、指定したキーワードの全量Tweet件数データをADVA MAGELLANの分析モデルに変数として取り入れることで、分析精度の向上や、広告施策の改善に活用できる示唆の抽出を実現するとのこと。

 例えば、不動産業界であれば「新生活」「引っ越し」、化粧品業界であれば「乾燥」「紫外線」など、製品・サービスの消費行動に影響するトレンドを示すキーワードの全量Tweet件数データを変数として加えることによって、消費者のトレンドを分析モデルにより反映可能になるため、分析の精度が向上するとしている。

 また、自社の製品・サービス名、広告施策のキャッチコピーなどをキーワードに指定した全量Tweet件数データを変数として加えると、広告施策に対する消費者の反応を分析モデルに反映可能になる。この結果、売上などの事業成果に与える効果が大きいキャッチコピーを特定し、次回の広告施策に反映するなど、広告施策の改善に活用できる示唆を抽出できるとした。

 サイカでは、サービス連携により可能になる全量Tweet件数データを用いた分析を、今後、ADVA MAGELLANを導入している企業に順次展開するとのことだ。

 なお、一般的に利用可能なTweetデータはサンプリングデータが主だが、NTTデータは国内唯一のTwitter公式パートナーシップに基づき全量データを集計・解析できるため、両社では、ADVA MAGELLANによる分析を、より精密に実現可能になるとアピールしている。