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Blue Prism、クラウドサービス「Blue Prism Cloud」を日本市場で本格提供開始

 英Blue Prismは8日、インテリジェントオートメーションのクラウドサービス「Blue Prism Cloud」を日本市場で2020年11月から本格展開すると発表した。

 Blue Prism Cloudは、エンタープライズ向けRPAソリューションの「Blue Prism」に加え、AI技術などインテリジェントオートメーションに必要な機能を提供するクラウドサービス。Microsoft Azureとの連携により、自然言語の処理、非構造化テキストの読み取り、機械学習などのAI関連技術が標準搭載され、AIをより容易に業務自動化に活用できる。

 業務を行うデジタルワーカーの自動化ライフサイクル全体を管理するダッシュボード「Blue Prism Cloud Hub」も提供。ビジネスユーザー向けのインターフェイスにより、運用管理業務を簡素化し、デジタルワーカーの稼働状況の見える化を実現する。複数の地域にまたがって大規模にデジタルワーカーを展開している企業などは、ダッシュボードをそれぞれのチームの言語にカスタマイズし、運用管理業務を委任することもできる。

 Blue Prism Cloud Hubには、自動化プロセスのテンプレートを生成するプロセスデザインツール「Wireframer」が含まれており、アプリケーション間の連携や例外処理など適切な制御が事前に定義され、開発生産性と保守性が向上する。

 「Blue Prism Cloud Channels」は、ビジネスアプリケーションとの連携、電子メールの読み込みに加え、SMS、チャットボットとの連携機能を提供。「Blue Prism Cloud Interact」は、デジタルワーカーと人との協業のためのウェブインターフェイスを提供する。カスタマイズ可能なウェブインターフェイスにより、バックオフィス業務だけでなくフロントオフィスの業務まで自動化の適用範囲を広げられ、手動により起動される自動化プロセス(Attended)や、人が途中で介在する必要があるプロセス(Human-in-the-loop)の自動化にも対応できる。

 「Blue Prism Cloud IADA」は、デジタルワーカーの生産性を高め、投資対効果を最大化するために、機械学習予測モデルによりデジタルワーカーのワークロードを自動的に調整する機能を提供する。SLA要件、リアルタイムでの業務量の変動、IT環境の状況に応じて、デジタルワーカーのパフォーマンスを最適化する。

 また、Blue Prismのサービスに、パートナー企業のサービスやコンサルティングなどを組み合わせて提供する「Digital Worker as-a-Service(DWaaS)」も発表。Blue Prismでは、引き続きパートナーとともにインテリジェントオートメーションを加速させ、より一層日本のデジタルフォーメーションに貢献していくとしている。