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DNP、オンラインでサイバー攻撃対策要員を養成できる講座「CIRMコース オンライン演習」を11月に開講

 大日本印刷株式会社(以下、DNP)と、DNPのグループ会社でサイバー攻撃対策要員を訓練、養成するサイバーナレッジアカデミー(以下、CKA)は5日、受講者の職場や自宅から、オンラインで実践的訓練システム「TAME Range」に接続し、チームでの演習を受講できる「サイバー・インシデントレスポンス・マネジメントコース(CIRMコース) オンライン演習」を11月に新設すると発表した。

 CIRMコース オンライン演習は、2016年から提供してきた「CIRMコース 基礎演習」「CIRMコース 実践演習Ⅰ~Ⅲ」「CIRMコース産業制御系・基礎」「サイバーオフェンスプロフェッショナルコース」をオンラインで演習でき、コンピュータセキュリティに対応する企業内のチームであるCSIRTの業務に携わるメンバーが、DNPの拠点内(東京・五反田)にあるCKAの教室に行かなくても、遠隔地からハンズオン演習を受講できる。

 CKAが定めたWindowsやLinux環境のパソコンと通信ネットワークがあれば、受講者のパソコンからのアクセスが可能となり、CSIRTのメンバー同士が異なる場所にいても、日本国内であればどこからでも複数名がチームとして受講できる。1カ所に集まる必要がなくなるため、「3密」を回避した「ニューノーマル/新常態」の環境で、チームのスキルを高めていくことができる。

 演習では、日本語のテキストを使用し、日本語で実践演習を行う。海外の実例に基づいたリアルなサイバー攻撃のシナリオを多数用意しており、最新のサイバー攻撃対策を学ぶことができる。また、サイバー攻撃に対する分析から遮断・駆除、報告までを一貫して演習することで、未体験の攻撃に対応できるスキルを習得できる。

 実務で活用できる最新インシデントマネジメント技術をハンズオンで習得でき、実行画面を確認しながらチャット・ビデオチャットを利用しての個別サポートや、チーム間、受講生と講師とのオンラインでのやりとりを交え、5日間で必要なスキルを習得する。

 CIRMコース オンライン演習の第一弾としては、11月に「CIRMコース基礎演習」を実施する。対象者は、官公庁、システムインテグレーター、セキュリティベンダー、教育機関のほか、情報通信・金融・電力等の重要インフラ14業種などのセキュリティ担当者で、価格1人あたり70万円(税別)。その後、その他のコースも随時オンラインで提供していく。