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デル・テクノロジーズ、Kubernetesの統合ソリューション「VMware Tanzu on Dell EMC VxRail」を発表
2020年9月28日 13:13
デル・テクノロジーズ株式会社は28日、Kubernetesポートフォリオ「VMware Tanzu」とHCI製品「Dell EMC VxRail」、最新のVMware HCIソフトウェアによる統合ソリューション「VMware Tanzu on Dell EMC VxRail(以下、Tanzu on VxRail)」を発表した。
VxRailは、vSphereとKubernetesを統合した「vSphere with Tanzu」を実行するための複数の統合HCIオプションを提供。デル・テクノロジーズは、リファレンスアーキテクチャー、クラスター、プライベートクラウドとTanzuポートフォリオを完全に統合して提供する唯一のHCIベンダーとなり、これらはすべてVxRail上で提供されるとしている。
企業は、検証済みのPaaSやCaaS(Container as a Service)プラットフォームの開発を「VMware Tanzu Architecture for VxRail」で検討しているか、Tanzu on VxRailによるKubernetesの急速な展開を目指しているか、あるいは「VMware Cloud Foundation on VxRail」によってKubernetesを大規模に展開するのかといった、それぞれの運用モデルおよびKubernetesの知識・経験レベルに合わせた最適なインフラストラクチャーを選ぶことができる。
こうしたTanzu on VxRailの柔軟なインフラストラクチャーオプションにより、企業はKubernetesを短期間で導入し、最適な方法でKubernetesを実行でき、ビジネスの迅速なスピードに合わせていくことが可能になると説明。また、進化し続ける最新のVMware Kubernetesに対して一貫したサポートを提供するとしている。
また、vSAN、vSphere、VMware Cloud Foundation向けの新機能も発表した。vSANおよびvSphereの最新リリースでは、ストレージの効率、セキュリティ、ファイルサービスなどの機能を強化した。
ストレージの効率向上の一例としては、HCIのメッシュ機能により、複数のクラスター間でストレージリソースを共有することが可能となり、いずれかのクラスターの容量の利用率が低い場合、メッシュ機能によってそのクラスターの余っている容量を別のクラスターで活用できる。この機能は、数多くのクラスターのいずれかの容量に余裕があるような、大規模なVxRailユーザー企業にとってメリットがあるとしている。
また、「VxRail HCI System Software」によるSaaSのマルチクラスター管理と予測可能な容量分析を利用することにより、全クラスターの容量の利用状況を追跡管理し、メッシュ機能の最も効率的な活用法を判断し、ワークロードのパフォーマンスを最適化できる。
VMware Tanzu on Dell EMC VxRailの価格は個別見積もり。提供開始は10月1日。