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日立、VMware Cloud on AWSへの移行と環境構築・運用を支援する新サービスを提供

VMware Cloud Verified認定を受けたクラウドサービスも

 株式会社日立製作所(以下、日立)は8日、米VMwareと協業し、クラウド移行から構築・運用までを支援する2つのサービスメニューを拡充して、日立のクラウドサービスを強化すると発表した。VMware Cloud Verified認定を受けたパブリッククラウドサービス「エンタープライズクラウドサービスG2」を同日より提供開始するほか、オンプレミスのVMware環境をクラウドへ移行するとともに、運用を支援する新サービス「Hitachi Managed VMware Cloud on AWS」を10月1日より提供開始する。

 新サービスのうちHitachi Managed VMware Cloud on AWSは、オンプレミスのVMware vSphere環境をAmazon Web Services(AWS)へ移行するとともに、移行後のハイブリッドクラウド環境のセキュアで効率的な運用・管理を支援するもの。移行前のアセスメントから環境構築、運用・監視までを一貫して支援する。

 具体的には、VMwareの移行ツール「VMware HCX」を活用することで、既存システムの再設計を最小限に抑えて、短期間で確実にVMware Cloud on AWSへの移行を実現。また、オンプレミス環境とクラウド環境にある仮想サーバー群を一元管理できる監視サービスや、VMware Cloud on AWSやオンプレミスなど、複数の環境にまたがるバッチ処理を実行するタスク実行サービスなどをあわせて提供するとした。価格は個別見積もり。

Hitachi Managed VMware Cloud on AWSの概要

 一方のエンタープライズクラウドサービスG2は、自社で仮想マシン環境を構築したい企業向けのマネージドクラウドサービス。クラウド統合管理ポータルから仮想マシンやネットワークのきめ細かな設計・変更ができ、リソースを安全に分割して柔軟性の高い環境構築を実現できるという。今後は、ISMAP認証の取得も予定しており、官公庁・自治体など公共機関におけるクラウド基盤としても活用可能なセキュリティレベルを提供する予定。

 価格は、1仮想サーバーとネットワーク基本機能提供サービスの場合で、1日あたり1254円(税別)から。

 なお日立では、今後も、VMware製品を活用しながら、クラウド移行やハイブリッドクラウド運用などを支援する日立クラウドのサービスメニューをさらに拡充していく計画。また、パブリッククラウド事業者との協業を推進し、企業システムのより効率的な稼働を可能とするクラウド基盤、および運用・監視などのサービスを継続して提供することで、適材適所のクラウド利用を促進するとのことだ。