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日立とヴイエムウェア、社会インフラ向けプラットフォームの提供に向け協業を拡大

 株式会社日立製作所(以下、日立)とヴイエムウェア株式会社は19日、金融や公共分野をはじめとする社会インフラ向け高信頼プラットフォームの提供を目的として、新たなソリューション開発に関する協業を拡大すると発表した。

 協業では、オープンかつ高信頼な環境構築のための体制を整備することで、ミッションクリティカルなシステムを持つ顧客に対し、オープンで高信頼かつ長期的な安定稼働を実現するソリューションと長期サポート体制を提供することを目指す。

 日立とヴイエムウェアでは、ミッションクリティカル分野のシステムにおいても、クラウドや他のシステムと容易に接続可能とするため、オープンでグローバルスタンダードな技術の積極的な採用が進んでいると説明。両社は10年以上に渡って、仮想化製品の提供などクラウド関連分野でさまざまな協業を進めてきたが、今回、よりオープンで高信頼なプラットフォームソリューションを実現するため、協業関係をさらに強化したとしている。

 プロジェクトでは、日立が社会インフラなどで培ってきた高信頼なプラットフォーム技術やノウハウと、ヴイエムウェアが提供するオープンでグローバルスタンダードな仮想化ソフトウェア「VMware vSphere」を組み合わせた技術検証を行う。また、両社はこの分野で求められる高いサービスレベルに対応するため、迅速なトラブル対応や長期サポートなどを実現する新しい体制の構築を目指す。

 プロジェクトはまず、2018年春をめどにVMware vSphereをベースとした高信頼なプラットフォームソリューションを金融分野のシステム向けに提供開始することを目指し、その後も両社で連携しながら、適用分野の拡大を推進していく。