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UiPathが連携ソリューションを強化 Salesforceのシームレスな自動化を実現可能に

 UiPath株式会社は7日、Salesforce向け連携ソリューション「UiPath Connector for Salesforce」「UiPath Activity Pack for Salesforce」と、Salesforceおよびクラウド名刺管理サービス「Sansan」向けの「名刺連携ソリューション for Sansan and Salesforce」を提供開始すると発表した。

 今回発表された製品のうち「UiPath Connector for Salesforce」は、UiPathをSalesforceの組織に組み込むためのSalesforce AppExchangeアプリケーション。このコネクターを活用することで、管理ダッシュボードである「UiPath Orchestrator」に接続し、Salesforce内で起こる各種イベントをトリガーとしてロボットを起動させることが可能になる。

 アプリケーションはAppExchange日本語サイトにて購入可能とのこと。

 2つ目の「UiPath Activity Pack for Salesforce」は、Salesforceの操作を自動化するアクティビティ。これを利用することで、Salesforceの各オブジェクトに対するCRUD操作(登録、取得、更新、削除)が可能になる。開発ツール「UiPath Studio」を利用しているユーザーであれば、UiPathの法人向けマーケットプレイス「UiPath Connect」でダウンロードし、無料で利用できるとのことだ。

 UiPath社では、「UiPath Connector for Salesforce」と「UiPath Activity Pack for Salesforce」を併用することにより、双方向の自動化を実現できると説明。例えば、ユーザー企業は、Salesforce Sales Cloud向けには、リードインポート、商談成約後の請求書発行、レポートの作成などの自動化を行うことに活用でき、またSalesforce Service Cloud向けには、顧客別にチケット抽出をしたり、SLAに規定されたサービスの準拠チェックに活用したりできるとした。

 またSalesforce管理者は、パスワードリセットの自動化、ロールやプロファイルの自動変更に活用可能とのことだ。

 一方、「名刺連携ソリューション for Sansan and Salesforce」は、SansanとSalesforceをUiPathで自動連携させることにより、Salesforceのさらなる有効活用化と情報鮮度の維持を支援するもの。

 同一取引先が複数、Salesforceに登録されてしまっている場合、どの取引先を有効とするかの判断が必要となるが、このソリューションでは、該当データの判断を自動で人に仰ぎ、フィードバックを受ける仕組みを構築できる。フィードバックの内容は、次回処理で反映しつつ蓄積され、同様のデータに自動対処することで、継続的な精度の向上を実現するという。

 また人間がSalesforceに入力する情報はばらつきが大きいため、名刺情報と単純に突合しても既存データを検出できない場合が多く、重複登録の原因となりがちという。そこで、名刺項目を「分解」「結合」「変換」したうえで照合を行い、名寄せ(重複回避)を実現するとのこと。

 なお、UiPath Studioを利用しているユーザーであれば、UiPath Connectでダウンロードし、無料で利用できる。