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インフォコム、データ分析プラットフォーム「KNIME Server」に予測モデルの自動構築が可能な新機能を追加

 インフォコム株式会社は28日、データ分析プラットフォーム「KNIME Server(ナイムサーバー)」に、予測モデルの自動構築が可能な新機能「KNIME機械学習自動化パッケージ」を追加し、提供を開始した。

 KNIMEは、2006年にドイツのコンスタンツ大学で開発されたソフトウェアで、データ処理から分析、レポーティングまで分析に必要な機能を網羅するデータ分析プラットフォーム。インフォコムは、国内唯一の総代理店として、企業向け有償ライセンスのKNIME Serverを販売している。

 新機能のKNIME機械学習自動化パッケージは、ガイドに従って設定を行うだけで、予測モデルを自動的に構築できる。必要に応じて、各種パラメータなどの設定を調整することもできる。これにより、専門的な知識がなくとも予測モデルの構築ができるようになり、専門家にとっても作業の省力化につながる。また、KNIME Server上でデータ準備から予測モデルの自動構築、モデルの運用・改善まで行うことが可能となる。

 これにより、たとえば製薬企業では化合物評価の効率化や化学品の危険性情報の抽出、製造業では不良品の自動検知や消費エネルギーの予測、小売りでは新製品の売上予測、在庫の最適化、コンバージョン確率が高い顧客の抽出などに活用できるとしている。

 KNIME機械学習自動化パッケージは、2021年3月末までにKNIME Server(年額250万円から)を導入した場合は標準機能となり、無償で利用できる。2021年4月以降の導入の場合は有料オプションとなる。

 インフォコムでは、今回の新機能により、KNIME Serverの付加価値をより高め、今後3年間で新たに100社への導入を目指すとしている。