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インフォコム、データ分析ソフト「KNIME」オープンソース版のメールサポートサービスを開始

 インフォコム株式会社は26日、機械学習が可能なオープンソースのデータ分析プラットフォーム「KNIME(ナイム)」(無償版)のメールサポートサービスを7月より開始すると発表した。

 KNIMEは、2006年にドイツのコンスタンツ大学で開発されたソフトウェアで、データ処理から分析、レポーティングまで分析に必要な機能を網羅し、製薬企業や製造業、金融、政府機関など、大企業を中心に幅広い業種で使われている。インフォコムでは、国内唯一の総代理店として、企業向け有償ライセンス「KNIME Server」を2010年から販売してきた。

 オープンソース版KNIME(以下、KNIME Desktop)については、無償で利用できるうえ、最新の知見や技術がすぐに反映されることが魅力のソフトウェアであるが、日本語のマニュアルや情報が少ないことなどから、データサイエンティストや研究者などの専門家以外には効果的な活用が難しく、活用までに時間がかかるなどの課題があったという。

 インフォコムでは、多くの企業がデータ活用に乗り出す中、KNIME Serverの総代理店として蓄積したノウハウを生かし、KNIME Desktopユーザーを対象としたメールによるサポートサービスを開始することにしたと説明。サポートサービスを利用することで、企業のIT系以外の技術者や営業・マーケティング担当者などプログラミング経験などのないデータ分析の専門家以外でも、高額な予算をかけずに高機能なデータ分析ツールをフル活用することが可能になるとしている。

 サービスでは、機能の説明や、ワークフローのチェック・提案、自社の具体的な課題をデータ分析で解決するためにどんなワークフローを組めばいいか、ワークフローがうまく動かない場合の対応方法、自社のシステムと連携するにはどうしたらいいか、といったサポートに対応する。

 サポート種類と価格(税別)は、標準ノードに関する質問とKNIME Analytics Platform Ver4.X以上に対応する「Silver」が年額45万円。さらにコミュニティノードに関する質問とKNIME Analytics Platform Ver3.X以上にも対応する「Gold」が年額90万円。