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アット東京、RTIの新規海底ケーブル「JGA」の接続拠点設置センターとして採用

 株式会社アット東京とシンガポールのRTI Connectivity(以下、RTI)は22日、RTIが東京における接続サービス拡大の拠点としてアット東京のデータセンターを選定し、拠点を開設したと発表した。

 RTIは、日本・グアム・オーストラリア間を結ぶ海底ケーブル「JGA(the Japan-Guam-Australia Cable System)」のコンソーシアムメンバーで、今回、アット東京の中央データセンター(CC1)に、太平洋地域を網羅するRTIの海底ケーブルが展開された。

 JGAは、JGA North、JGA South、SEA-USの3区域で構成される長距離ケーブルシステム。JGA North(日本~グアム~オーストラリア北部ケーブルシステム)は、千葉県南房総に陸揚げされて東京都心へと伸長され、CC1にPoP(接続点)が開設された。

JGA North(日本~グアム~オーストラリア北部ケーブルシステム)ルートマップ

 今回の接続拠点開設により、国内から海外に延伸する顧客は、CC1内での構内配線で直接RTIの海底ケーブルに接続でき、従来高額であったオーストラリアまでのキャパシティを安価で調達できるとともに、東京からシドニー、東京からブリスベンなどの通信のレイテンシーが改善されると説明。また、日本・米国間の冗長ルートとしての利用や、東南アジア、中国、オーストラリア、ハワイ、米国の西海岸など世界中のさまざまな目的地に、これまで以上にダイレクトな接続を確立できるとしている。

 アット東京では、JGA Northが設置されたことは、急速に増加する日本の通信需要への対応のみならず、より広範なアジア太平洋地域の市場にとっても大変重要な意義を持つと説明。アジアと米国を繋ぐハブとしての日本の役割と重要性は高まり続けており、アット東京からRTIネットワークへの接続が可能になったことによって、ネットワークにとって最も重要な、セキュリティ、多様性、スケーラビリティの3要素が実現されるとしている。