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NEC、製造業向けのセキュアな文書管理共有サービスを中国で提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は16日、設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理するPLM(Product Lifecycle Management)ソフトウェア「Obbligato(オブリガート)シリーズ」において、ドキュメント管理・共有に特化したモジュール「Collaboration Platform」のSaaS型クラウドサービスを、中国で提供開始したと発表した。

 Obbligatoシリーズは、図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理するPLMソフトウェア。NECの自社での実践に基づき、“日本特有の擦り合わせるものづくり”を支援する業務機能や、要である、設計と生産の情報連携を推進するBOM/BOPソリューションを強みとしている。

 同シリーズの中のObbligato/Collaboration Platformは、EMSやODMといった社外取引先との製品技術情報の共有を実現するモジュールで、これを利用すると、リモートワーク環境においても、セキュアなドキュメント管理・共有を手軽に行えるとのこと。

 今回は、中国国内のデータセンターにサービス基盤を構築。クラウドサービスとしての高い信頼性や通信品質を実現するとともに、中国における各種法規制に対応したサービスとして提供される。

 またObbligato/Collaboration Platformは、豊富なAPIを提供しているためカスタマイズ性が高く、他システムとの柔軟な連携を実現できる点も特徴。さらに、クラウドサービスとして提供されるので、最短1週間という短期間で安価にサービスを利用開始できるとした。

 価格は、5ユーザー利用の場合で月額7万円(日本円換算)から。NECでは、中国に進出する日系製造業や現地の製造業向けに拡販し、今後3年間で150社への導入を目指す。