どこからでもセキュアなアクセスを提供可能――、HCNETがibossのクラウド型Webゲートウェイサービスを販売

　エイチ・シー・ネットワークス株式会社（以下、HCNET）は10日、ibossのクラウド型Webゲートウェイサービスを取り扱い開始すると発表した。

　昨今の企業のIT環境では、VPNゲートウェイの負荷増大やSaaSの利用増加をウケ、オンプレミス前提のセキュリティ対策に限界が生じており、デバイスや利用者のロケーションに依存しない新たな仕組みが求められているという。HCNETでは今回、こうした点を踏まえて、ibossのクラウドプラットフォームサービスを新たに提供開始する。

　このサービスは、クラウド環境上に構築されたWebゲートウェイを利用して、ユーザーがWebサイトやクラウドサービスへアクセスする際のセキュリティを確保するソリューション。本社や拠点、テレワーク環境などから、ibossのWebゲートウェイを通じてクラウドサービスなどへアクセスするため、利用する場所を問わず均一化されたポリシーを適用でき、セキュアなクラウドサービスの利用を実現するとした。

　ユーザーごとに占有コンテナが用意され、高い独立性が確保されると同時に、きめ細かい制御を実行可能。また、iboss側のIPアドレスは固定に設定できるので、SaaS側で送信元IPアドレスの接続制限をかけている場合にも対応できる。

　なお具体的なセキュリティ機能としては、Webフィルタリング、マルウェア対策、侵入検知（IPS）、SSLインスペクション／復号、サンドボックス、ファイルベースのDLP（Data Loss Prevention）、モバイルデバイス保護といった機能を提供。さらに、SNSなどのクラウドアプリケーション利用を可視化するCASB機能も備えているとのことだ。

　HCNETでは具体的な利用例として、オンプレミスのプロキシ製品のリプレースや、アプリケーション／アクセス先ごとに通信経路を振り分けるインターネットブレークアウト、またテレワーク利用時のセキュリティ強化などを挙げている。