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商業施設や交通機関でのソーシャルディスタンスを確保した運用を支援、CTCが新サービスを提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は8日、商業施設や交通機関、公共施設向けに、ソーシャルディスタンシングに応じた定量評価サービスを提供開始すると発表した。ソーシャルディスタンスの確保に伴う待ち行列の発生、集団密度の上昇などを予測し、課題を特定して対策の効果を評価することで、施設の運用を支援するという。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、ショッピングセンターや遊園地を含めた商業施設、空港や鉄道駅などの交通機関、銀行や役所などの公共施設では、ソーシャルディスタンシングに対応した運用を始めている。しかし、従来の運用と比べて待ち並び列が長大化する、待機スペースが不足するなど多くの懸念があり、影響度合いの把握や原因の特定、対処方法について具体的な方法を検討するには難しい状況だという。

 今回CTCが発表したサービスは、こうした課題を持つ交通機関、商業施設、公共施設などに対して提供するもので、多くの人が利用する施設や、待ち行列が発生する施設において、ソーシャルディスタンシングに対応した運用のシミュレーションを行い、対策の検討や実施について支援を行うという。

 具体的には、人の流れやスペースの利用などを従来の運用と比較し、差異を定量的に評価。ボトルネックの明確化や解消案の検討を支援する。また、継続的にデータを収集し、変化する混雑状況を可視化することによって、ソーシャルディスタンシングに対応した運用に関する対策効果の定量評価、継続的な改善を含めて、トータルで施設運用をサポートする。

 なおCTCでは、デジタルシミュレーションに関して60年以上にわたる知見を持ち、製造業における生産ライン、物流センターの人員配置、交通シミュレーション、金融機関の窓口業務など、多様な分野でサービス提供を行ってきた実績があるとしており、今回提供するサービスでも、これらのサービス提供で培ったノウハウを活用しているとのことだ。

シミュレーションイメージ