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NTTデータとダイキン、AIによるサーバー内部の熱状態予測からデータセンターの冷却を最適化する共同検証を開始
2026年6月30日 12:08
株式会社NTTデータとダイキン工業株式会社(以下、ダイキン)は29日、AIを活用してサーバー内部の熱状態を予測するデータセンター向け次世代冷却最適化ソリューションの共同検証を7月に開始すると発表した。
NTTデータとダイキンは共同検証の背景として、データセンターにおけるAIサーバーの導入が急速に拡大しているが、AIサーバーは消費電力や発熱量が大きく、負荷の変動も大きいことから、従来の運用ルールや設備単位での冷却制御では適切な対応が難しくなっていると説明する。
また、多くのデータセンターでは、セキュリティや運用上の制約から、サーバー内部の温度や負荷などの詳細データを空調制御に利用することが難しい状況となっている。そのため、サーバー近傍の温度センサー情報を基に冷却設備を制御しているが、サーバー周辺の温度とサーバー内部の実際の熱状態は必ずしも一致しないため、実際のサーバー負荷や熱状態を十分に把握できない場合があり、過剰冷却によるエネルギー消費量の増加や電力コストの上昇や、冷却不足による運用リスクが課題となっているという。
こうした課題を解決するため、NTTデータとダイキンは、AIを活用してサーバー内部の熱状態を予測し、データセンター全体の冷却設備を統合制御する次世代冷却最適化ソリューションの共同検証を開始する。
取り組みでは、NTTデータが保有するデータセンター運用ノウハウとサーバーの挙動と空調の相関データ、ダイキンが保有する空調・熱源設備の制御技術および空調制御AI技術を活用し、サーバー内部の熱状態を予測するAIを共同開発する。
サーバーの電力使用量や温度データなどの間接データを基に、AIがサーバー内部の熱状態を予測する。サーバー近傍の温度センサーの情報を軸に冷却制御を行う従来方式とは異なり、AIがサーバーの負荷と熱状態の関係を学習することで、実際のサーバーに近い熱状態を予測する。
AIによる熱状態の予測結果を基に、空調設備、熱源設備、液体冷却設備を統合的に制御し、設備ごとの個別最適化ではなく、データセンター全体で冷却効率の向上を目指す。これにより、過剰冷却の抑制や負荷の変動への追従性向上を図る。
NTTデータが保有する多様なシステム環境におけるデータセンター運用ノウハウおよびサーバーの挙動と空調の相関データと、ダイキンの空調・熱源設備の制御技術および空調制御AI技術を組み合わせる。両社の知見を融合することで、サーバーの挙動と設備制御を連携させた新たな冷却最適化技術の実現を目指す。
2026年7月~2027年3月には、NTTデータのデータセンターにこの取り組みを適用し、省エネルギー効果、電力コスト削減効果および運用自動化の有効性を検証する。2027年度の商用化を目指す。
さらに将来的には国内外のデータセンターへの展開を視野に入れ、AI時代に対応した次世代冷却ソリューションとして普及を図る。これにより、データセンター事業者の電力コスト削減や運用効率向上に貢献するとともに、温室効果ガス排出量削減を通じたESG経営および持続可能な社会の実現に寄与するとしている。
