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ピーエスアイ、Microsoft 365への標的型メール攻撃にAIで対処するDarktraceの「Antigena Email」を販売

 株式会社ピーエスアイ(以下、PSI)は18日、同社が販売代理店を務めるDarktraceの製品ユーザーに対して、Microsoft 365(旧称Office 365)メールを利用している場合に、未知の標的型メール攻撃にAIが自動対処できるセキュリティ強化のオプション「Antigena Email」の販売を開始した。

 PSIでは、米国に本社を持つセキュリティベンダーDarktraceの販売代理店として、AIで未知のセキュリティ脅威をリアルタイムに検知・可視化する「Enterprise Immune System」を提供している。

 今回、オプションとして販売するAntigena Emailは、Microsoft 365メール利用において人間のコミュニケーションの定常パターンを機械学習することで、アカウントハイジャック、メールスプーフィング、標的型メール攻撃に自動対処することで、多種多様な「デジタルフェイク」から顧客を保護する。

 PSIでは、今日のサイバー脅威の94%は、依然としてメールの受信箱に端を発していると説明。悪用されたAIが自動的にスピアフィッシングメールを生成するようになり、信頼された連絡先や同僚の書き方のスタイルを巧みに模倣する「なりすまし攻撃」がますます増加しており、人間が自分自身でメールの真偽を識別することはもはや困難で、これらの高度な脅威に自動対処するために人工知能の導入が進んでいるという。

 また、PSI自身も、これまでオンプレミス環境にあった同社のメールシステムをMicrosoft 365へと移行すると同時に、Enterprise Immune SystemのオプションソリューションであるSaaSコネクタを利用し始めたが、クラウド環境に移行したシステムに対し、世界中の何千もの異なる国々から訪れる悪意あるログイン試行が発生していることに気付いたと説明。既存のソリューションや、人間の目では判別が難しいメールに対してもAntigena Emailは対応でき、安全なメール環境を利用できているとしている。