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ラック、クラウド環境の設定不備による事故を防ぐセキュリティ設定診断サービスを提供

 株式会社ラックは14日、クラウド環境へ移行が進む企業システムにおいて、見逃しが発生しやすいセキュリティ設定を総合的に診断し、情報漏えいやシステムの不正利用を防ぐ新サービス「セキュリティ設定診断」を発表した。

 サービスメニューとしては、クラウドポータルの設定を確認する「クラウドセキュリティ設定診断」、マカフィー株式会社のクラウドセキュリティソリューションを採用したクラウドポータルの設定を常時監視する「クラウドセキュリティ設定診断 by MVISION Cloud」、サーバーの設定を確認する「サーバセキュリティ設定診断」の3種類の提供を開始した。

 ラックでは、企業システムのクラウド環境への移行が進んでいるが、クラウド環境においては、利用者側が負わなくてはならない管理の責任範囲が広く、セキュリティ管理の落とし穴になっていると指摘。特に、オンプレミス環境とクラウド環境が共存する場合や、複数のクラウドサービスを利用する場合、システムのセキュリティ設定ミスや、見逃しが原因のサイバー攻撃による事故も多々見られるとして、こうした環境に対応するセキュリティ診断サービスを提供する。

 クラウドセキュリティ設定診断は、クラウド環境(IaaS/PaaS)のセキュリティ設定を診断し、安全性の評価や対処すべき問題を報告する。Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azureなどのクラウド環境に対応する。提供形態はスポット。

 クラウドセキュリティ設定診断 by MVISION Cloudは、クラウド環境の各種設定を継続的に解析し、安全性の評価や対処すべき問題の報告、運用に合わせたセキュリティ対策のサポートを提供する。診断および監視用ソリューションとして、マカフィーのMcAfee MVISION Cloudを採用し、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platformのクラウド環境に対応する。提供形態は定期型(1年間)。

 サーバセキュリティ設定診断は、クラウド環境に移行・構築したActive Directory、ファイルサーバー、基幹システムサーバーなどの仮想サーバーに加え、オンプレミス環境単位の設定や脆弱性対応の適用状況などを診断し、対処すべき問題点を報告する。提供形態はスポット。

 各サービスの価格は要問い合わせ。ラックでは、セキュリティ設定診断サービスについて、初年度20社の契約を目指す。