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日本IBM、神戸製鋼所のRPA導入を支援、20業務の自動化により月2680時間の作業を削減

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は11日、株式会社神戸製鋼所の働き方変革を支援するため、経営企画部、人事労政部、品質統括部などの本社業務を対象に、RPAによる自動化を支援したと発表した。

 神戸製鋼所では、2019年度の全社働き方変革活動として全社にRPAを推進しており、今回、日本IBMの支援により、本社業務13部門へのヒアリングを通して、300以上の業務を棚卸しし、その中から自動化による効果が見込まれる業務を分析することで、2019年10月から半年の間に20業務を対象に25のロボット・システムを構築した。

 この取り組みは、コベルコシステム株式会社との協業により実現。神戸製鋼所全社では、すでにRPAを導入している鉄鋼アルミ事業部門を含めて、120台以上のロボットが稼働することになり、全体で2680時間/月の時間削減を実現しているという。

 神戸製鋼所がRPAを導入する業務は、経営企画部の幹部会議支援業務、人事労政部の勤務実績管理業務、品質統括部の品質管理データ集計業務など。さらに、AI機能を持つOCRやPaaS/SaaSなど、RPA以外の先端ツールを広く活用することで約60業務の効率化を目指しており、今後は本社業務全体で自動化できる範囲を大きくし、部門横断で活用できる共通ロボットの開発も進める予定としている。