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NVIDIA、ネットワークOSを手掛けるCumulus Networksを買収へ

 米NVIDIAは4日(米国時間)、ネットワークOSを開発する米Cumulus Networksを買収する計画をアナウンスした。Cumulus NetworksのWebサイトにおいても、トップページにて「Cumulus Networksは正式にNvidiaに参加する(Cumulus Networks is officially joining the Nvidia team!)」として、NVIDIAのアナウンスにリンクしている。買収条件などについては執筆時点では明らかにされていない。

 Cumulus Netowrksは、LinuxベースのオープンなネットワークOS「Cumulus Linux」を開発している企業で、2010年に創業。その名前(Cumulus=積雲)のとおり、クラウド指向の自動化を狙っている。

 Cumulus Linuxはホワイトボックススイッチなどに搭載されるほか、MellanoxやDell EMCのネットワーク製品でもサポートされている。またCumulus Netowrksは、Open Compute Project(OCP)傘下の、ホワイトボックス向けのネットワークOSインストール環境のプロジェクト「Open Network Install Environment(ONIE)」も創設している。

 ちょうど4月27日に、NVIDIAはネットワーク製品ベンダーであるMellanoxの買収を完了したところ。今回のNVIDIAのアナウンスでは、特に買収後のMellanoxとの関係を明示的には書かれていない。

 ただし、「NVIDIAにはアクセラレーテッドコンピューティングがあり、Mellanoxはハイパフォーマンスなネットワークのリーダーである」と言及。NVIDIAはこの買収により、チップからCumulus NetQのようなネットワーク管理ツールまで、「すべてのネットワークスタックにおいてネットワークを革新し最適化できる」としている。