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NTTデータとJSOL、農産物出荷予測モデル設計のコンサルサービスを提供

 株式会社NTTデータと株式会社JSOLは24日、産地の過去の栽培実績データや気象データなどを統計分析して、その産地全体の生育傾向をモデル化し、産地の農作物に適した出荷予測モデルを設計するコンサルティングサービスを提供すると発表した。

 出荷予測モデル設計コンサルティングサービスは、品種ごとの栽培記録、地域ごとの気象情報、出荷管理データなどを統計分析することにより、産地に適応した出荷予測モデルを設計し、精度の高い出荷計画の策定を支援するサービス。

 利用企業から、栽培履歴や出荷実績、気象など、産地の過去の栽培に関する実績データを提供してもらい、それらのデータを統計分析することにより、顧客企業の定性的なノウハウも取り入れた、産地に適応した出荷予測モデルの設計を支援できるとしている。

 なお、このサービスは圃場単位ではなく、集出荷を行う産地単位での出荷予測を目指しており、産地の営農指導担当者が出荷予測結果に対して適宜補正を加えられるようにすることで、より精度の高い見込み値を把握できるようにするという。

 両社によれば、こうした仕組みにより、出荷の量とタイミングをあらかじめ把握できるようになるため、販売戦略への活用や集出荷業務の適正な要員計画作成、生産計画の策定などに生かせるとのことだ。

 価格は、1産地1農作物で250万円から。

 なお今後は、NTTデータが2018年10月より提供している営農支援プラットフォーム「あい作」と連携させ、オプションとして出荷予測機能を提供することも予定している。これにより、「あい作」に生産者が登録したデータを活用し、利用企業が出荷予測結果を確認するといったことも可能になるとした。こちらは2020年度中のサービス提供開始を予定している。