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エクストリーム、統合管理プラットフォーム「ExtremeCloud IQ」を拡張

 エクストリーム ネットワークス株式会社(以下、エクストリーム)は15日、第4世代のクラウド対応製品を拡張し、統合管理プラットフォーム「ExtremeCloud IQ」を拡張するとともに、エッジスイッチとアクセスポイントファミリーにおいて新しいPilotサブスクリプションモデルを提供すると発表した。

 ExtremeCloud IQは、特定のクラウドホスティングやクラウドオペレーティングシステムに依存しない、ネットワーキングにフォーカスしたクラウドマネージメントアーキテクチャ。デバイス、クライアント、アプリケーション、ネットワークの健全性とパフォーマンスに関する可視性をIT管理者に提供する。

 エクストリームでは、スイッチ製品のX465プレミアムやX440-G2ファミリー、新世代のWi-Fi 6アクセスポイント、ExtremeCloud Applianceを含むExtremeWirelessアクセスポイントとコントローラーなど、エクストリームのエッジソリューション全体でExtremeCloud IQを利用できるように、スケジュールを前倒して取り組んでいると説明。さらに、同社製品ポートフォリオの多くが、今後数カ月でExtremeCloud IQに統合される予定としている。

 また、エクストリームでは、マイクロサービスベースの第3世代クラウドアーキテクチャを、完全にコンテナ化されたマイクロサービスベースのアーキテクチャである第4世代への移行を4月末までに完了すると説明。更新されたクラウドアーキテクチャとクラウド実行モデルは、特定のクラウドホスティングに依存しない機能を強化し、ExtremeCloud IQクラウドオペレーティングシステムも同様に非依存にするとしている。

 ExtremeCloud IQは、複数のサービスレベルで利用できる。ExtremeCloud IQ Connectは基本的なデバイス管理を提供し、サポートされているハードウェアプラットフォームを購入すると無料で利用できる。ExtremeCloud IQ Pilotは、ExtremeCloud IQ Connectの機能を基盤とし、機械学習やAIドリブンのインサイトや分析など、高度なインフラストラクチャ管理、レポート作成、修復ツールを提供する。

 新しいPilotサブスクリプションは、ユーザーがExtremeポートフォリオ全体にわたって移行可能で、一律150ドルで利用できるライセンスモデルとなる。さらに、2020年5月からExtremeCloud IQ Pilotレベルのサブスクリプションを購入するすべての顧客が、90日間データを保持することが可能となる。

 また、エクストリームでは、同社ポートフォリオのクラウド化の価値を実証するため、Portable Branch Kit(PBK)とRapid Outdoor Connectivity Kit(ROCK)を提供すると説明。これらのキットは、企業がExtremeCloud IQを活用して、セキュアで信頼性の高い、どこでもアクセス可能なネットワークを提供することを可能にしたと説明。これらの機能は、病院などの組織の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応として、セキュアなワイヤレス接続を臨時に設置された施設に拡張するのにも役立つとしている。