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SAPジャパン、調達購買ソリューション「SAP Ariba」とERPソリューション「SAP S/4HANA Cloud」を完全統合

 SAPジャパン株式会社は26日、調達購買ソリューション「SAP Ariba」とERPソリューション「SAP S/4HANA Cloud」が、3月に完全に統合されたと発表した。これにより、調達から支払いまで、エンド・ツー・エンドの一連の流れが完全に可視化され、企業の支出をリアルタイムで管理することが可能になり、SAPでは全体の可視化とコントロールを容易にするこの統合プロセスを次世代支出管理と称し、各企業がビジネスでの成果を発揮するよう支援するとしている。

 SAPでは、調達から支払いまでのプロセスにおいて、SAP Aribaソリューションと世界最大ビジネスネットワークのAriba Networkを活用することで、直接材・間接材およびサービス商材などあらゆるカテゴリの支出を効果的に管理できると説明。単一プラットフォームで構成される取引先ネットワーク間連携と、SAP S/4HANA Couldとの統合により、顧客に対する既存のSAP投資対効果をさらに高めるとしている。

 SAP AribaソリューションとSAP S/4HANA Couldの統合により、データとプロセス全体で、スムーズなエンド・ツー・エンドのエクスペリエンスを提供。ユーザーインターフェイス、アプリケーションプログラミングインターフェイス、ID管理、ユーザープロビジョニングなどの技術を採用し、システム全体で統一されたビュー画面を提供する。

 この統合により、バイヤーとサプライヤーが得られるメリットとしては、オペレーションガイドツアー機能や機械学習機能、デジタルアシスタントなど、すべてのソリューションで一貫したユーザーインターフェイスを備えるため、変更管理もシンプルで調和のとれたエクスペリエンスが得られると説明。スマートで安全な購買をサポートする自律的なアラート機能などが組み込まれた情報群へ即時アクセスできるため、迅速でより多くの情報に基づいた意思決定ができるとしている。

 また、より優れた可視性とエンド・ツー・エンド分析のリアルタイムレポートが可能となり、完全統合により余分なコストやサポートサービスを不要とし、TCOの削減と投資回収を迅速化するとしている。