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住友電工情報システムのエンタープライズサーチ「QuickSolution 11.3」、情報探しをより効率化

 住友電工情報システム株式会社は25日、全文検索・情報活用システム「QuickSolution」の新版「同 Ver.11.3」を同日より提供開始すると発表した。AI文書クラスタリング機能を搭載したほか、情報探しを効率化する「もしかして表示」機能が追加されているという。

 QuickSolutionは、小規模から数百TB規模までにフルレンジで対応できる、純国産のエンタープライズサーチソフトウェア。ファイルサーバーに格納されたOfficeファイルやPDFだけでなく、Webサイト、データベース、グループウェア、文書管理システム、Office 365やBoxなど、社内外に点在する情報を横断的に全文検索することができる。

 今回の新版では、「文書分類オプション」において、機械学習(教師なし学習)によるテキストクラスタリングを応用した、文書クラスタリング機能を新たに搭載した。この機能を利用すると、与えられた雑多な文書を、その特徴に基づき自動的に分類できるようになる。

 また、検索キーワードに誤字や変換ミスなどの可能性がある場合、正しいキーワードを“もしかして”と表示する「もしかして表示」機能が追加された。利用者は表示されるキーワードをクリックするだけで再検索できるので、利便性が向上している。

 一方で、検索対象も拡充された。Oracle Database 19cを新たにサポートしたほか、Windows版において、メールファイルのeml形式に標準対応している。さらに、オプションのOffice 365連携が強化され、検索画面のログイン処理を高速化。ログイン時間が最大で従来の約1/6になったという。

 管理者向けの機能強化では、インデックスの状態やサムネイル/ビューワの変換状況について、ログやメールで通知する機能が強化され、従来と比べて詳細な通知が送られるようになったのみならず、サムネイル/ビューワの変換方法も見直され、効率的に変換を行うように改善されている。