ニュース

住友電工情報システム、企業向け検索システム「QuickSolution」にチャットボット機能を追加

 住友電工情報システム株式会社は13日、全文検索・情報活用システム「QuickSolution」において、チャットボットをオプション機能として提供すると発表した。

 QuickSolutionは、数百TBの規模まで対応可能な企業内検索ソフトウェア。ファイルサーバーに格納されたOfficeファイルやPDFファイルのみならず、Webサイト、データベース、グループウェア、文書管理や電子承認のシステム、Office 365やBoxなど、社内外に点在する情報を横断的に全文検索できるという。

 今回はQuickSolutionのオプション機能として、新たにチャットボット機能を搭載した。QuickSolutionには、あいまい検索や、AI活用で高精度な検索結果を得られるセマンティック検索といった機能が搭載されており、自然文(話し言葉)で入力された質問文から、意図した回答を提示することができる。チャットボットに関してもこれらの機能が生かされており、シナリオ作成や事前学習、チャットボットに適したFAQチューニングなどの面倒な準備を行う必要なく、導入後、すぐに利用できるとのことだ。

 また、チャットボットの回答内容についてユーザーが行った評価をAIが自動学習し、回答内容を継続的に自動ブラッシュアップするほか、管理者側でユーザー評価の分析も可能なため、ウイークポイントを洗い出して適宜メンテナンスすることもできる。

 さらに、業務シーンに応じて複数のチャットボットを設置可能なため、社内問い合わせ業務での活用や、技術ノウハウの検索、新人支援ツールなど、全社業務から部門ごとの業務まで柔軟に適用できるとした。

 なお、チャットボットとのやりとりで解決しない場合、一般的なサイトでは最終的にはコールセンターなどに問い合わせることが多いのに対し、QuickSolutionでは検索画面へシームレスに連携し、FAQやWebサイト、さらには製品やサービスに関するマニュアルなどのPDFファイルを、高速・高精度な検索エンジンで一括検索する仕組みを備えている。

 これにより、ユーザーが“検索疲れ”せず自己解決できるため、顧客満足度の向上と、コールセンター等への問い合わせ減少によるコスト削減の両立が実現できるとのことだ。