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日立、製造業向けのAI外観検査アプリケーション「Hitachi Visual Inspection Application」などを販売

 株式会社日立製作所(以下、日立)は6日、AIを活用した画像認識の容易な導入・運用により、製造業における製品や部品などの外観検査業務を高度化・省力化する「Hitachi Visual Inspection Application(外観検査アプリケーション)」の販売を開始した。

 外観検査アプリケーションは、日立がこれまで蓄積してきたノウハウを活用し、画像認識に必要なAI判定モデルの再学習機能、データの前処理、解析結果を表示するユーザーインタフェイスまで、基本的な機能をまとめて提供する。

 クラウド上での稼働も可能なほか、検査物に応じたデータの前処理やAI判定モデルの切り替え、多言語対応など、検査環境の導入・運用時における柔軟なカスタマイズが可能。これにより、AIを活用した画像による外観検査環境の容易かつ迅速な導入が可能で、導入後もすぐに業務適用できるとしている。AI判定モデルについては、今回同時に販売開始されるソフトウェアパッケージやサービスで提供されるAI判定モデル以外のAI判定モデルも利用できる。

 また、AI判定モデルを利用して検査を行う「Hitachi Visual Inspection Software Package(外観検査ソフトウェアパッケージ)」、顧客業務に応じた高精度なAI判定モデルの生成と業務適用時の検査精度を事前検証する「Hitachi AI Technology/ディープラーニング目視検査代替サービス」を合わせて提供する。

 これらにより、標準的なAI判定モデルでの対応が難しい特殊品に対しても、日立独自のディープラーニング技術を基に高精度な判定モデルを作成し、幅広い製品・部品にも対応できる高度な外観検査環境を容易に導入し、業務に活用できるとしている。

 製品の価格は、Hitachi Visual Inspection Application(外観検査アプリケーション)が年額400万円、Hitachi Visual Inspection Software Package(外観検査ソフトウェアパッケージ)が年額400万円、Hitachi AI Technology/ディープラーニング目視検査代替サービスが個別見積もり。提供開始日は4月1日。