アビーム、INPEXのSAP S/4HANA移行作業を支援　移行による業務へのインパクトを可視化

　アビームコンサルティング株式会社（以下、アビーム）は9日、国際石油開発帝石株式会社（以下、INPEX）が行った、SAP S/4HANAへの移行に伴う影響調査・検証を支援したと発表した。

　石油・天然ガス開発企業であるINPEXは、国内外の20数カ国において、約70のプロジェクトを展開している。その同社では、急速な事業環境の変化や世界で高まるエネルギー需要に対応し、企業競争力をさらに強化するため、グローバルでの一体経営の実現やデジタル技術の進展に呼応可能な次世代基幹システムへの移行検討を開始していた。

　そうした中で今回は、アビームが提供する移行支援サービス「ABeam Cloud Conversion Express Factory for SAP S/4HANA」を活用し、SAP S/4HANA化による影響調査を実施。より具体的な移行方式の検証を行った。

　同サービスでは、アビームの専門チームが、システム移行時に発生するさまざまなカスタマイズやデータの変換作業をあらかじめ定型化された手順に沿って検証することで、高品質かつ効率的な検証を支援している。

　今回は、アビームのビジネスイノベーションプラットフォーム「ABeam Cloud」上にINPEXの本番環境のコピーを構築し、環境構築を迅速に実行するとともに、既存業務プロセスへの具体的な影響を特定した。こうして、移行による業務へのインパクトを可視化することによって、より実践的な移行ロードマップの策定に貢献したとのことだ。