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NII、広域データ収集・解析プログラム開発を支援するソフトウェアパッケージ「SINETStream」を公開

 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(以下、NII)は、学術情報ネットワーク「SINET5」を介して広域に分散するデータを収集・解析する研究を支援するためのソフトウェアパッケージ「SINETStream」を開発し、12月24日にオープンソースソフトウェアとして公開した。

 SINETStreamは、環境測定や生体観測、IoTなど、広域ネットワークを介して取得されるデータを欠損なく確実に収集し、解析に用いることが求められる研究に向けた、プログラム開発支援ソフトウェアパッケージ。センサーなどから収集されるデータを、クラウドや大学などに設置されたサーバーへ書き込むことや、サーバーに収集されたデータを解析プログラムに読み込むといった機能を提供する。

 研究者は、SINETStreamが提供するAPIを利用することで、広域ネットワークを介したデータの収集・解析を行うためのプログラムを容易に開発できる。また、研究に用いられるデータには機微な情報が含まれる場合もあるが、SINETStreamには通信やデータの暗号化、センサーなどのデバイスの認証を行う機能も含むため、安全な広域データ収集を実現できる。

 さらに、NIIが2018年12月に実証実験を開始した、SINETとモバイル通信環境を直結した広域データ収集基盤と、SINETStreamを合わせて利用することにより、広域に分散したデータを対象とする研究環境を容易に実現できる。