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日本ヒューレット・パッカード、第2世代AMD EPYC搭載の「HPE ProLiant」サーバーを提供
2019年9月26日 11:55
日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、HPE)は26日、同社のx86サーバーに第2世代AMD EPYCプロセッサ(EPYC 7002シリーズ、開発コード名:Rome)を搭載可能にしたと発表した。1ソケットのラック型「HPE ProLiant DL325 Gen10」、2ソケットのラック型「HPE ProLiant DL385 Gen10」において、Rome搭載製品が提供される。
EPYCは、AMDが新たに開発した“Zenマイクロアーキテクチャ”を採用するサーバー向けCPU。その第2世代となるRomeは7nmプロセスで製造され、最大64コアの製品が提供されている。
このRomeを2基搭載したDL385 Gen10では、今までの仮想化の世界記録を、性能において61%、コストパフォーマンスにおいて29%上回ったほか、同様のデータベース仮想化テストでは、今までの記録に対して321%の性能向上を実現したという。
HPEでは、こうした性能と効率の向上によって、より大きなワークロードをより少ないサーバーで処理可能になるため、ハードウェア調達や運用コストだけでなく、ソケット(プロセッサ)課金のアプリケーションのライセンス費用も削減できるとアピールしている。
また消費電力についても、Romeを搭載したDL385 Gen10は、従来の業界最高水準のモデルをサーバー効率で28%上回っているとした。
このほか、HPE独自のSilicon Root of Trust(シリコンレベルの信頼性)とRomeが備えているセキュリティチップ「Secure Processor」の組み合わせにより、サーバーはBIOSレベルで二重の検証が行われるなど、セキュリティが強化される点もメリットとのこと。
なおHPEでは、今後18カ月の間に、同社のラインアップにおけるAMD EPYC搭載製品の数を4倍に増やす予定とのことだ。
価格(税別)は、DL325 Gen10が49万6000円から、DL385 Gen10が69万6000円から。