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UiPath、RPAプラットフォーム「UiPath」の次世代版を発表

 UiPath株式会社は30日、RPAプラットフォーム「UiPath」の次世代リリースを発表した。

 UiPathの最新リリースでは、「UiPath Explorer」「UiPath Apps」「UiPath Insights」をはじめとする各製品ファミリーを追加。企業のフロントオフィスとバックオフィスの両方を通じて、一般の開発者、ビジネスアナリスト、エンドユーザーなどを含め、これまで以上に多くのビジネスプロフェッショナルがロボットを活用できる環境を実現するとしている。

 UiPath Explorer製品ファミリーは、買収したProcessGoldおよびStepShotの製品を基盤とした、プロセスマイニングと自動化パイプラインの明示化を推進する製品。論理的で視覚的な分析を通じてフロントラインとバックエンド両方に対応する独自の機能により、プロセス自動化に関する識別、ドキュメント化、分析、優先付けを簡単に実行できる。

 UiPath Appsでは、すべてのプロセスを通じて人とロボットの継続的なコミュニケーションを実現する機能を提供。UiPath Appsにより、社内や組織内のユーザーはUnattendedプロセスを実行しているロボットとリアルタイムにやり取りを行い、自動化されたプロセスにおいて必要とされる承認やその他のタスクへの対応、管理が可能になる。

 UiPath Insightsは、RPAの実行状況と事業の戦略的目標の達成状況を評価、レポート、マッチングさせる強力な分析機能を、UiPathプラットフォームの一部として提供する。

 このほか、ワークフロー開発者の幅を広げる「UiPath StudioX」、すべての社内や組織内のユーザーへ業務自動化への参加を可能にする「UiPath Connect Enterprise」もリリース。2019年4月に発表した、AIとRPAの活用を実現する「AI Fabric」についても、プライベートプレビューを2019年第3四半期に実施するとしている。

 UiPathプラットフォームの最新リリースは、クラウド版であるUiPath Cloud Platformとオンプレミス版で11月から段階的ロールアウトにより提供開始予定。UiPath Insightsは、2020年第1四半期に提供開始を予定する。

 また、検証などを目的として無料で利用できる「UiPath Community Edition」を、Cloud Platform版に移行。従来は、主要コンポーネントのうち「Studio」の利用を中心に提供してきたが、今後はサインインするだけで「Orchestrator」「Robots」も利用可能となる。また、今後リリースされるUiPathプラットフォームの新製品も、順次Community Editionにおいても利用可能となる予定で、UiPath社の新しいアプローチであるエンドツーエンドの自動化ソリューションを体験できるとしている。