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バッファロー、RAID 6対応のハードウェアRAIDと10GbEを搭載した、Windows Server IoT 2019 for Storageベースの法人向けNAS

WSH5420DNS9/WSH5420DNW9シリーズ

 株式会社バッファローは24日、RAID 6対応ハードウェアRAIDと10Gigabit Ethernet(GbE)対応LAN端子を搭載し、OSにWindows Server IoT 2019 for Storageを搭載する法人向けNASのデスクトップタイプ4ドライブモデルを発表した。

 新機種は、いずれもOSにWindows Server IoT 2019 for Storageを搭載することで、Active Directoryサーバーに登録されているアカウント情報を利用したファイル/フォルダーのアクセス制限に対応する。

 管理者が設定したスケジュールに基づいて共有フォルダーのスナップショットを作成し、履歴をさかのぼって変更したファイルを以前の状態に復元できる「シャドウコピー」機能や、Active Directory環境下で遠隔地の製品にネットワーク経由で自動同期する「DFSレプリケーション」機能、Microsoft Azureとの連携機能など、Windowsとの親和性の高さが特徴となる。

 Windows Server OS搭載サーバーへのアクセスには、ユーザーまたはデバイスごとに有料のCAL(クライアントアクセスライセンス)が必要となるが、Windows Server IoT 2019 for Storageではクライアント数に応じたCALを別途用意する必要がなく、ファイルサーバーとして導入・運用コストを削減できる。

 国内で開発されたハードウェアRAIDを搭載し、Windows Server IoT 2019 for Storage標準のソフトウェアRAID機能では未対応のRAID 6に対応。専用のコントローラーでRAID処理を行うためCPUへの負荷が小さく、ソフトウェアを複数同時に使用した場合でもソフトウェアRAIDに比べて高速で安定した処理のため、セキュリティソフトとバックアップソフト同時使用時のバックアップでは、ソフトウェアRAIDモデル(WSH5420DN9シリーズ)と比べて約72%も時間を短縮できるという。

 さらに、10GbEに対応し、ファイルの読み書きやバックアップ作業の高速化を実現。5G/2.5GbEの利用が可能なIEEE 802.3bz規格にも対応する。

 本体にはOS領域用SSDを搭載し、HDDすべてをデータ領域として利用でき、RAID設定変更時もOS再インストールなどの手間が発生しない。さらに、Windows OSのデータ暗号化機能「BitLocker」に対応し、HDD盗難などの際にも他のパソコン・NASではデータが読み出せないよう暗号化を施すことができる。

 製品ラインアップと価格(税別)は、Windows Server IoT 2019 for Storage Standardを搭載するWSH5420DNS9シリーズは、4TBモデルが28万円、8TBモデルが30万8000円、12TBモデルが32万8000円、16TBモデルが37万8000円、24TBモデルが47万8000円。出荷予定は11月中旬。

 Windows Server IoT 2019 for Storage Workgroupを搭載するWSH5420DNW9シリーズは、4TBモデルが24万円、8TBモデルが26万円、12TBモデルが28万8000円、16TBモデルが33万8000円、24TBモデルが43万8000円。出荷予定は11月中旬。