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日立ソリューションズが「RPA運用支援クラウドサービス」強化、JP1/AJS3との連携でロボット稼働率向上などを実現

 株式会社日立ソリューションズは、米Automation Anywhere社のRPA製品「Automation Anywhere」の導入・運用を支援する「RPA運用支援クラウドサービス」を強化すると発表した。ソフトウェアロボット実行端末の効率的な利用を支援する機能を追加し、9月30日より提供開始する。

 「RPA運用支援クラウドサービス」は、全社でのRPA活用をトータルに支援するサービス。品質や実装のレベルがバラバラのロボットが作られてしまうことを防止するため、日立ソリューションズでの実運用を通じて最適化された標準ガイドラインを提供し、企業におけるロボット開発の標準化がスムーズに進められるように支援するという。

 今回の強化では、Automation Anywhereと日立の統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」製品群のジョブ管理製品「JP1/Automatic Job Management System 3」(以下、JP1/AJS3)を連携させることで、システム管理者がロボット全体の実行スケジュールを視覚的に参照し、ロボットの動作監視や実行結果の確認を簡単に行えるようにした。

 さらに「JP1/AJS3」との連携では、部門ユーザーからもロボットの実行スケジュールを視覚的に参照できるようになっており、ロボット実行端末の空き時間を確認した上で、ロボットの実行スケジュールを自動登録できるとのこと。

 これらの連携機能により、システム管理者は手間をかけずに、複数のロボットの実行スケジュールを全体最適の視点で調整できるようになるため、実行端末の稼働率向上、ライセンスの追加購入の抑制などを実現。RPAの全社展開で課題となる、ライセンスや運用にかかるコストの低減を図れるとしている。

 RPA運用支援クラウドサービスの価格(以下、すべて税別)は、初期費用が10万円、サービス利用料が月額30万円から。Automation Anywhereと連携するためのJP1/AJS3のオプションサービスが、年額26万8800円から。また、JP1利用においてAutomation Anywhere連携の前提となるJP1/Base、JP1/AJS3の価格は、年額18万8400円からとなっている。