ニュース
日立ソリューションズ、システムの可視化で運用業務改善を支援する「サイト信頼性エンジニアリング支援ソリューション」
2025年3月17日 13:51
株式会社日立ソリューションズは17日、企業が運用するシステムおよびその運用を可視化し、運用業務の改善を支援する「サイト信頼性エンジニアリング支援ソリューション」を3月18日に提供開始すると発表した。
サイト信頼性エンジニアリング(SRE:Site Reliability Engineering)は、システムの信頼性を保ちながら、可視化された数値に基づいて、システムの運用コスト削減と迅速化を最適化する手法。従来難しいとされてきた日本企業におけるSREの実践を、オブザーバビリティ導入を切り口に支援する。
サイト信頼性エンジニアリング支援ソリューションは、New Relicのオブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」や、企業で既に利用しているオブザーバビリティツールを活用して、インフラやアプリケーション、ブラウザーなどのシステム全体の監視に加え、運用に関わる情報も合わせて収集する。システムパフォーマンスや稼働状況だけでなく、インシデント対応やリクエストのあったインフラやサービスの提供などの運用業務を数値化して、日立ソリューションズのエンジニアが顧客とともに運用改善の優先順位付けを行い、最適な自動化ツールの導入を支援する。
ソリューションは、導入コンサルテーション、導入支援、運用改善・自動化支援の3つのメニューで構成される。
導入コンサルテーションは、ソリューションの前提となるオブザーバビリティツールを、現在の顧客のシステム環境や運用状況を踏まえて、どの範囲に適用するかをコンサルテーションする。
導入支援は、オブザーバビリティ製品の導入が必要な場合に、導入に関する設計や作業を支援する。
運用改善・自動化支援は、導入したオブザーバビリティツールを使用して、数値に基づいた運用の分析および自動化による運用改善の提案を支援する。また、改善を実施する際には、必要なツールの提案や導入支援、運用設計を支援する。
これらのメニューにより、企業は複雑化するシステム運用の分析と、自動化ツールを活用した運用改善のサイクルを繰り返すことで、システム運用管理の最適化を加速できると説明。また、小規模なシステムから導入し、日立ソリューションズが適切な方法で自動化を進めていくため、企業の負荷も抑えられるとしている。
サイト信頼性エンジニアリング支援ソリューションの価格は個別見積もり。日立ソリューションズは、今後も、企業のシステム運用の最適化を支援することで、企業のサステナビリティトランスフォーメーション(SX)に貢献していくとしている。