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エンバカデロ、JavaScriptフレームワーク「Sencha Ext JS 7.0」を提供

 エンバカデロ・テクノロジーズ合同会社(以下、エンバカデロ)は9日、JavaScriptフレームワーク「Sencha Ext JS」の新版「同 バージョン7.0」と、ビジュアル開発ツールなどの関連ツールを同日より提供開始すると発表した。また、任意のフレームワークにExt JSのコンポーネントを組み込み可能な「ExtWebComponents」も提供開始する。

 Sencha Ext JSフレームワークは、デスクトップ、タブレット、スマートフォン向けのクロスプラットフォームWebアプリケーションを構築できるJavaScriptライブラリ。ブラウザ環境により表示を自動的に最適化するため、OSやデバイスの違いに適合するための開発工数を削減できるという。

 また、UIのビジュアル設計、開発、テーマの適用、テストなどWebアプリケーション開発の一連のサイクルを包括的にサポートしており、機能豊富なクロスプラットフォームWebアプリケーションをシームレスに設計、開発、テストすることができる。

 今回の新版では、デスクトップとモバイルの両方で利用できるユニバーサルアプリケーションを開発可能な「Modernツールキット」が強化された。これを利用すると、デスクトップとモバイルの両方に対応するアプリケーションを1つのソースコードで開発することができる。

 例えば、Froala WYSIWYG HTML EditorがExt JSフレームワークのコンポーネントとなり、アプリケーション内に組み込めるようになった。グリッド表示やツリー表示、アコーディオンパネル、チェックボックス、ラジオボタンなどのコンポーネントもUXが改善。日本語をはじめとした10カ国語のローカライズサポートも追加され、グローバル利用に対応するアプリケーション開発が行えるとしている。

Froala WYSIWYG HTML Editor

 加えて新版では、React、Angular、VueなどのJavaScriptフレームワークや、フレームワークのないプレーンHTMLに組み込んでExt JSのコンポーネントを利用可能にする「ExtWebComponents」が付帯する。

 エンバカデロでは、ExtWebComponentsをアプリケーション開発に取り入れることで、115以上のUI Webコンポーネントを利用した高速開発、バックエンドへのデータアクセスやデータのハンドリングを容易にするExt JSの開発効率向上効果を体験できるとアピール

 なおExtWebComponentsは、Ext JS Enterpriseに含まれるほか、単体製品としても購入可能とのこと。

HTML内にExt JSのコンポーネントを組み込み可能