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WorkVision、名港海運の人事給与・就業管理システムを構築

ひとつのシステムで複数法人の人事情報を管理、最適な組織マネジメントを実現

 株式会社WorkVision(旧社名:東芝ソリューション販売株式会社)は20日、名港海運株式会社の「人事給与・就業管理システム」を構築したと発表した。

 総合物流企業である名港海運およびグループ各社では、従来、自社開発の人事管理システムを利用しており、ニーズに細かく対応していたが、情報システム部門からデータが提供されるスタイルだったため、人事部は必要なデータをタイムリーに活用できないことが課題になっていたという。

 また、労働形態の多様化に伴い、従業員がさまざまな勤務パターンで勤務しているほか、それぞれの職種で正社員・契約社員・アルバイトなどの区分管理が発生し、就業データの給与反映に多くの時間と人手を要していることも問題だったとのこと。

 そこで、ひとつのシステムで複数法人を管理できる人事管理システムを軸に、間接部門の業務効率化だけではなく、それぞれの情報の有機的な連携で意思決定のスピードアップを図れること、個別システムのメンテナンスコストを削減できることを要件として、新システムの導入を検討。その結果、WorkVisionが提案していた、汎用性の高いパッケージシステムの導入を決定した。

 新システムの導入にあたってWorkVisionは、システム構築と並行して運用環境の整備を進め、複数法人のデータを管理できる人事管理システムを軸に、グループ全体の人事マスターを有機的に連携させている。

 これによって、必要とするデータを人事部門がタイムリーに抽出し活用できるようになったため、組織変更や人事異動への迅速な対応、発令の簡素化、適切な就業管理が実現したとのこと。また、複雑な就業形態から算出される給与支払いも、基本給与と諸手当、賞与など、すべての流れがシステムで一元化され、労務管理面の業務改善を実現するとともに、最適な組織マネジメントが可能になったという。

 またワークフロー機能を提供し、従業員の住所変更や家族変更など、社内書類の申請・承認・決裁を電子化することで、ペーパーレス化の促進と、間接部門の業務負荷軽減を実現したとのことだ。