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富士通、第一生命の営業職員向け次世代インフラの開発・導入を支援
約5万3000台のタブレット端末も提供
2019年8月19日 16:29
富士通株式会社は16日、第一生命保険株式会社(以下、第一生命)が2019年8月の運用開始を予定している営業職員向け次世代インフラ「DL PadIIシステム」において、開発・導入を支援したと発表した。またあわせて、営業職員が同システムを利用するためのタブレット端末として、「FUJITSU Tablet ARROWS Tab V727/V」を約5万3000台提供している。
第一生命では、営業職員向けインフラを刷新するにあたり、従来はWindowsベースだった同システムを、Android、iOSを含むマルチデバイス対応のアプリケーション構造へと変更した。現行アプリケーションのプログラム資産を有効活用しつつ、マルチOS対応にしたことで、PCだけでなく、代理店が利用するタブレット端末でも申し込みやさまざまな手続きを利用できるようになったという。
またシステム変更にあたっては、富士通の持つUX/UIノウハウを活用して画面デザインガイドを策定。営業職員の使いやすさを追求し、約600画面以上を新デザインにすることで、ユーザビリティを向上させたとのこと。
さらに、アプリケーション開発ではデザイン性と機能性の両面を考慮しており、その結果、約4万人の営業職員の業務スキルやデジタルスキルにかかわらず、誰もが使いやすくわかりやすいシステムを実現し、スムーズな手続きで生産性を向上させたとしている。
なお、今回のシステム開発においては、グローバルでオフショア開発や高品質なサービスの提供を行う、富士通のグローバルデリバリセンター(GDC)のインド拠点を活用した。高スキル人材による効率的な開発を行うとともに、マルチデバイス対応においては、自動化テスティングツール「Interdevelop AP Test マルチブラウザテスト」を活用してスト工数を大幅に削減するなど、生産性と品質向上に取り組んだとのことだ。
このほか富士通は、営業職員のあらゆる活動シーンを支える営業端末として、軽量、薄型、長時間駆動で携帯性を強化した新タブレット端末「ARROWS Tab V727/V」を約5万3000台、第一生命へ提供する。
この端末は高スペックカメラを搭載しており、契約手続き時に健康診断書などをその場で撮影・読み取りを可能にすることで、手続きの簡略化と利便性の向上に貢献したとのことだ。