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NTTデータ、第一生命の健康増進アプリ「健康第一」のIT基盤をMicrosoft Azureで構築
2017年3月22日 17:05
株式会社NTTデータは21日、第一生命保険株式会社(以下、第一生命)が提供する健康増進アプリ「健康第一」のクラウド基盤構築と顧客管理システム開発を担当したと発表した。
「健康第一」は、身近な指標であるBMIを改善することにより、健康増進の効果を実感してもらうことを目指すサービス。NTTデータでは、アプリを支えるIT基盤の構築と顧客管理システムの構築を担当し、アプリ利用者の個人情報を守る高セキュリティ性と、利用者の増大に対応する拡張性の高いIT基盤を、Microsoft Azure上に約4カ月の期間で構築した。
サービスは、第一生命の契約者以外にも広く一般に向けて提供するため、IT基盤には利用者の増加に柔軟に対応できる拡張性と、サービス利用者の個人情報や保険加入者のさまざまな情報を扱うため高いセキュリティ性、新たなサービスをより機動的に展開するため短期間でのシステム構築が求められた。
また、顔認証機能を用いたエイジングシミュレーションや、歩数に応じたクーポン提供などの新しいサービスを短期間で提供し続けるために、IT/健康に関わる幅広いノウハウやソリューションをさまざまな企業から結集させるエコシステムの概念に基づく開発プロジェクトとなった。
NTTデータは、アクセンチュア株式会社(スマートフォンアプリプラットフォーム構築)、テックファーム株式会社(スマートフォンアプリ開発)、株式会社電通(クーポン発行・交換機能開発)、パナソニック株式会社(マルチウェアラブル統合機能開発)、テックパワー株式会社(FaceAI機能開発)と協力し、各企業が開発するそれぞれの機能が連携しやすく、拡張の容易なIT基盤を開発した。
一般の利用者や保険加入者の個人情報を取り扱うために求められる高いセキュリティ性に対し、金融情報システムセンター(FISC)の安全対策基準に対応し、クラウドセキュリティ推進協議会のCSマークを唯一取得している日本マイクロソフト株式会社のMicrosoft Azureをベースに開発。構築にあたっては、SaaS/PaaSを最大限採用することで、4カ月という短期間の開発を実現した。
また、利用者の各種属性(性別・年代区分・活動状況区分など)を管理する顧客管理システム(サービスマスター)を構築。アプリのサービス・コンテンツ提供機能と連携し、利用者属性に応じた各種サービスやコンテンツを提供するための基盤となっている。さらに今後も新たな機能追加が予定されており、よりパーソナライズ化された各種サービスやコンテンツ提供を可能とする基盤としていく。
NTTデータでは、今回構築したIT基盤の機能を最大限活用し、プロジェクトにおいて求められる短期間でのサービス開始、継続的なサービス拡大を支援していくと説明。また、第一生命、株式会社かんぽ生命保険と共同で開催している「豊洲の港からInsTechオープンイノベーションコンテスト」を通じて、連携するサービス提案を広く募集し、第一生命とともに新たなイノベーション実現を目指すとしている。